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「元気」のための基礎知識《ちょっと待った!その頭痛、本当に大丈夫? 編》<PR>

30代に突入した「大」の今年の目標は心身ともに健康第一! 将来の自分や家族のために、病気と健康の基礎知識を学びます。

《企画/島根県・島根大学医学部》

【今回の先生】

あさやま内科クリニック(出雲市)院長

神経内科専門医/内科専門医/認知症サポート医

朝山 康祐先生

「危険な頭痛」を見逃さない!

頭痛は発熱したとき、ストレスや肩こりが続いたときなど、日常生活で身近な症状です。

鎮痛剤を飲んだり少し休んだりすると落ち着くことも多く、「よくあること」と軽視されがちですが、中には命に関わる「危険な頭痛」があります。

これらの症状の中でも、特に「神経の異常」や「突然の頭痛」が現れた場合は、脳卒中の可能性を積極的に考える必要があります

脳卒中は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」と、脳血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」に分類されます。

いずれの場合も、脳への血流が途絶え、酸素や栄養が届かなくなることで脳の機能が損なわれる、命に関わる重篤な病気です。

脳卒中のサイン「FAST(ファスト)」で早期受診

▶脳卒中の症状は頭痛だけで判断できますか?

兆候としては突然、麻痺や言語障害が現れることが多く、頭痛がない場合もあります。

脳卒中のサインを早期に察知するために、「FAST(ファスト)」の合言葉を覚えていてほしいです。

「もしもの時に「FAST」を思い出せるようしっかりと覚えておきます!」

先生「発症後の受診が早ければ早いほど治療の選択肢も広く、適切に治療ができれば脳の損傷を最小限に抑えられます」

働き盛り世代も要注意!

▶脳卒中は高齢者に多いイメージですが、若い人も発症しますか?

高齢になるほど発症率は増えますが、50歳以下でも「若年性脳梗塞」として発症することがあります

若年層に特有の原因の一つに、頸動脈や椎骨動脈が裂ける「脳動脈解離」があります。首や後頭部に強い痛みが突然現れるのが特徴です。

2024年1月に国立循環器病研究センターが提唱した、「殿様枕症候群」と呼ばれる概念が原因の一つです。

高い枕の使用がリスクを高めると指摘されています。健康を守るためには、低めでやわらかい枕の使用が推奨されています。

今からはじめよう脳卒中予防

▶発症を防ぐためにできることも知りたいです!

脳卒中の主なリスク要因は、動脈硬化の原因となる高血圧です。

家庭での血圧測定の習慣化や、生活習慣を改善することで予防が期待できますよ。

今回のまとメモ♪

「まずは規則正しい生活が送れているかどうか見直すところからですね」

先生「予防のポイントはもちろん、発症した時に適切な行動をとることも忘れないようにしてくださいね」

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