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WEBでも教えて!青山せんせい <気になる!ゲームやYouTubeとの付き合い方 前編>

 りびえ~る本紙で掲載するたびに大きな反響がある、子育て応援企画「教えて!青山せんせい」のWEB版。

就学前から10代後半までの子どもたちを持つ親&祖父母へ向けて、毎回さまざまなテーマをお届け。どの世代へ向けたお話も、どこかで必ずあなたのお子さん・お孫さんに繋がるのが不思議です。

子どもも親も祖父母も幸せになる…子育てを楽しんじゃうヒントを、この連載で見つけてください!

気になる!ゲームやYouTubeとの付き合い方<前編>

今や暮らしにすっかり溶け込んだ、ゲーム、YouTube、SNSといったオンラインコンテンツ。

大人はもちろん、子どもたちにも切り離せないものになっています。

「ルールを決めてもきりがなく遊んでいて勉強しない」「使用制限をどうしたら?」…悩んでいる家庭も多いのでは?

とはいえ、これからの社会を生きていく子供たちには、ネットの有効活用は必要不可欠なスキル

前編では、「禁止より“付き合い方”」…保護者世代の価値観の転換について考えてみましょう。

 

それでは今回も…教えて!青山せんせい!

 

ゲームやスマホ…そもそもどうつきあったらいい?

 

 まず初めに、質問です。

お父さんお母さん(おじいちゃん・おばあちゃん)が生まれたころ、電話って何色でした?

ダイヤル式の黒電話の方も多かったのではないでしょうか?

子どもたちにとってスマホやゲームはこれと一緒なんです。

生まれたときからそこにあるもの、日常の一部なんですよね。

 

小学校や中学校では、一人一台タブレットが配布されて、今では調べたいと思ったものも、本ではなくパソコンを使って検索するようになりました。

本や新聞で調べることが精いっぱいの時代から、本や新聞だけではなくパソコンでも調べることができるようになったんです。

つまり、簡単に「大量の情報」が「手元のタブレット・スマホ・パソコン」で手に入るようになったんですよ。

それでは、これからはどんな力が必要になるのでしょうか?

手に入る大量の情報から、自分の知りたい「正しいもの」を見つけ出して自分で編集し、導き出す力が必要になるんです。

使ってはダメ!!といって育てるのではなく、便利なものを上手に使いこなす情報検索・編集能力を育てる必要があるんですよ。

単純に「危ないからダメ」では通用しなくなるんです。

 

生活や経済活動の中に、ここまでゲームやスマートフォン、パソコンが浸透してきたら、もはや「知らなかった」「わからない」では済まされない時代になっているんですよ。

実際に、すでにネットメディアを自由に扱っている人たちに、私たちの生活はコントロールされてますよね。

 

危ないからといって使わせないよりも、どう使うのか、それらを使いどう自分の利益を獲得するのか、どう危険を回避するのか…を考える必要があるのです。

そしてこれからは、これらを駆使した職業がどんどん増えていくし、むしろ使いこなせることで仕事に就きやすくなったり、仕事そのものを創出することができるのです。

私が早くにYouTubeチャンネル開設したワケと、挑戦して感じたこと

私はYouTubeチャンネル「未来へつながるしあわせな子育て塾」を運営しています。

始めたころ、YouTuberは小学生の「なりたい職業」No.1で、そりゃもう、話題になったものです。

そして、同時に…親からすると「子どもになってほしくない職業」No.1でもあります。

 

なってほしくない親は、子どもにこういうんです。

「YouTubeをやるなんて大変なのよ!!」「うまくいく(食べていける)はずがない!!」

それを聞きながら私、「お母さんYouTuberやったことあるんだぁ?!」って思っていました。

だって、まるでやったことがあるような言いぶりなんですよ。

一方で、子どもたちも「やりたいやりたい!!!」ってワクワクしていうんです。

その子どもたちに私は「じゃあやってみたらいいじゃん!」っていうんですが、一向に誰もやらないんですよね。

 

そこで、わたしやってみました。

 

自分が体験したことがないのに「YouTubeが大変」とか「難しい」とかいえないわ~~~と思って。

そして、「やっぱり大変だから勉強しなさい」と言いたくて、やってみました

 

めちゃくちゃ大変だった!!!!

 

ほんっとに大変だった。

同時にYouTuberさんたちに、心から尊敬する気持ちが沸き起こりました

 

「企画して撮影して編集して投稿する」

簡単なようで、めちゃくちゃ大変でした。

「データを読む 改善する」

ほんとに大変でした。

この複雑で膨大な作業をこなし、しかも新作を頻繁にアップするYouTuberさんたちを尊敬したんです。

 

世の中全ての職業がそうなんですが、どんな仕事も大変

楽な仕事なんてないし、一生安泰な仕事なんてないんです。

だからわたしは、YouTuberやゲームクリエイターになりたいという子どもにはこういいます。

 

「スンゴク大変だよ!!! でも、すごく面白いのも事実。

やりたかったらやればいい! でもどんなことにも大変なことがあるからね」

 

なんでもそうなんですが、やるもやらないも自分次第なんですよ。

どんな業種であっても、決めるのは自分で、取り組むのも自分!

 

 

※7月30日公開予定の後編は「子どもたちへの具体的な声掛け」についてです。ご期待ください♪

「しあわせなおかあさん塾」青山節美さん(松江市)

 親学ファシリテーターとして4000人以上のお母さんたちと接する中で、「親が変われば子どもの未来は変わる」を理念に2018年同塾を開講、講座動員数は現在延べ1万人以上。

 登録者数1.87万人(7月現在)を数えるYouTubeチャンネル未来へつながるしあわせな子育て塾でも迷える親たちへ具体的なヒントとエールを送り続けている。

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