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心と体をリフレッシュ♪美活塾「美しさもパワーアップ 鍛えよう!『おしり筋』」


「おしりが垂れてきた」「おしりが大きくなった」とガッカリすることはありませんか?
それは「おしり」を構成する筋肉が衰えているのが原因かもしれません。

 

「おしり」を構成する筋肉を知ろう!

おしりは主に大臀筋(だいでんきん)中臀筋(ちゅうでんきん)小臀筋(しょうでんきん)という3つの筋肉で形成されています(ここではこの3つを「おしり筋」とします)。

これらのうち最も大きく最表層にあるのが大臀筋。その下へ向かって中臀筋、小臀筋と層をなしています。

大臀筋

おしりの中で最も大きな筋肉で、骨盤の後ろから太ももの横まで伸びています。

また、おしりの一番表層に位置してその形を作り出しています。

随意筋(意識的に動かすことができる筋肉)であるため、「歩く・走る・立つ・椅子から立ち上がる」といった生活動作に大きく関与

骨盤や太ももとつながっているので、鍛えることで前方への推進力がアップして歩幅が大きくなり、歩行もスムーズに。

 

中臀筋

おしりの横のあたり(腰に手を置いたところから5~10センチほど下)に位置する三角形をした筋肉で、大部分が大臀筋に覆われています。

「歩く・走る」のほかに、片足でバランスを取る際に体を支えたり、サイドステップなどの動作に必要な筋肉です。 

 

小臀筋

股関節の外側(おしりの外側)、中臀筋の奥に付いている筋肉で、おしりの一番深層に位置します

中臀筋と同様な動きをしますが、さらに股関節を開く動作や歩くときに骨盤を支える役割のある筋肉です。

 

なぜおしり筋は衰えるの?

おしりは、健康や見た目の美しさに直結する部位ですが、実は体の部位の中でも衰えやすいという特徴があります。

その理由は、おしりを構造する筋肉が「抗重力筋」だから。

抗重力筋は体が重力に負けないよう、背中(脊柱起立筋、広背筋)や腹部(腹直筋・腸腰筋)、太もも(大腿四頭筋)、おしり(大臀筋)、ふくらはぎ(下三頭筋)など、腹側・背側両面に張り巡らされ、互いに緊張・弛緩を繰り返して立位姿勢を保つ筋肉群

重力を受けることで発達しますが、重力を感じないと退化しやすい特徴があります。

それゆえ、年を重ねて動作が減少すると衰え、姿勢が悪くなったり、おしりが垂れてくるのです。

おしり筋を鍛える5つのメリット

①基礎代謝の向上で太りにくい体に

大臀筋は体の中で特に大きな筋肉の一つ。
そのため鍛えることで筋肉量が増えると、基礎代謝量がアップし、エネルギー消費量も大きくなります。

 

②ヒップアップで脚長効果

ヒップアップするとおしり全体のラインが上がるため、後ろから見たときに脚が長く見える効果が期待できます。


③日常生活動作能力の向上

おしりの筋肉は生活動作以外にも脚や骨盤、股関節の動きにも関与しているため、衰えると立ち座りに手の補助が必要になるなどの支障が現れることも。
骨盤や下肢を支える要となるため、筋力をつけることで楽に動けるようになり、日常生活動作の効率も上がります。


④疲れにくくなる

抗重力筋の中でも大きな筋肉であるおしり筋が発達し、おしり筋を使って「立つ・歩く・階段を上る」などの動作が行えると、太ももやふくらはぎの抗重力筋への負担が減り、疲労を感じにくくなります。
 

⑤尿漏れ防止に効果的

おしり筋を鍛えることで、骨盤の底にハンモックのような状態で位置している骨盤底筋も鍛えられ、尿漏れ防止につながります。

 

ながら運動でOK! おしり筋を鍛える2つの運動

どちらもシンプルな動きですが、続ければ効果が期待できます。引き上がったヒップを目指してがんばりましょう!
 
運動1 大臀筋を鍛える(30秒×3セット)

仰向けになり、ひざを90度に曲げ、両手を軽く開いてリラックス。
おなかに力を入れながら、腰が反らないようにゆっくり上げて、頭とおしりのラインが一直線になったら30秒キープ。
おしりをゆっくり下げます。
運動2 中臀筋・小臀筋を鍛える(左右各20回)

イスやテーブルなど安定したものにつかまってまっすぐ立ちます。
外側の足のつま先を前方へ向け、かかとから真横にゆっくりと上げ、ゆっくり下ろします。
高く上げすぎず、勢いで動かさずゆっくり行うのがポイント。

教えていただいたのは

『美と健康と癒しの専門店 スリーハート・リフレ』

 

新田 みき さん

美と健康に携わって19年。
耳つぼダイエットで13キロやせたことをきっかけに、整体院で修行。
健康管理士一般指導員、管理美容師、整体師美顔矯正士、基礎医学士ボディケアセラピスト認定講師ダイエットマスターなど、多彩な資格で美と健康をサポートする。

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