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「元気」のための基礎知識《野山だけじゃない!マダニに注意 編》<PR>

30代に突入した「大」の今年の目標は心身ともに健康第一!将来の自分や家族のために、病気と健康の基礎知識を学びます。

《企画/島根県・島根大学医学部》

【今回の先生】

島根県保健環境科学研究所

ウイルス科 主任研究員

藤澤 直輝先生

知っていますか? マダニの生態

▶マダニが活発になる季節はありますか?

多くは春から秋(4月~11月)に活発になり、人々が農作業をしたり野外で活動をしたりする時期と重なります。

 

大 「家の中で気にするダニとは、種類が違いそうですね…」

先生「そうですね。大きさに加え、重篤な感染症を引き起こすかどうかも違いの一つです」

マダニが媒介する感染症

病原体となるウイルスや細菌を持っているマダニにかまれると、重篤な感染症を発症する危険性があります。

島根県では右記の感染症の患者が毎年確認され、さらに近年は感染者数が増加傾向にあります。

2021年にはSFTS患者が全国で最も多く発生しました。患者が発生する地域も現在では県内のほぼ全域に広がっています。

▶患者数が増えたり発生地域が広がったりしている理由は?

マダニを運ぶ野生動物が人間の生活圏に近づくようになったことが理由の一つ。

自宅の庭先の作業などでマダニにかまれ感染したケースが起きています。

全てのマダニがウイルスや菌を持っているわけではないので、怖がり過ぎる必要はありません。

大切なのは、かまれない対策をとることと、かまれた時の対応を知っておくことです。

 

対策のポイント&「もしも」の時は

《マダニにかまれない対策》

外出前と外出中

・肌を出さないように長袖・長ズボンをはく(熱中症に留意)

・マダニにも効果があると記載される虫よけスプレーを使う。こまめに塗り直す

・草むらに直接寝転んだり腰を下ろしたりしない

・マダニが衣類に付着したら手やタオルで払うか、ガムテープで取り除く

帰宅後

・すぐに入浴して体にマダニが付着していないか確認

・外で服を着替えて、服は洗濯する

▶もしもかまれてしまったら…?

吸血中のマダニを手で取り除くと、マダニの体の一部が皮膚の中に残ってしまい、化膿することがあります。

自分では取り除かずに皮膚科などの医療機関を受診しましょう。

マダニ感染症は、かまれてから数日~2週間で発症することが多いので、この期間は体調の変化に注意してください。

発熱、発疹、消化器症状などの症状がでたらすぐに医療機関を受診し、マダニにかまれたことを伝えましょう。

 

ペットのマダニ対策も!

近年、ネコやイヌがSFTSウイルスに感染し、そのネコやイヌから人に感染した事例が報告されています。大切なペットへのマダニ対策も重要です。

動物病院での定期的な駆除薬の投与

ブラッシング、シャンプーなどでマダニを落とす

ネコの室内飼育を徹底

今回のまとメモ♪

大 「出かける時は蚊、紫外線対策に『マダニ』を加えます!」

先生「そうですね。万全のマダニ対策をして野外での活動を楽しんでくださいね」

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