グルメ
気軽に立ち寄れるまちのパン屋さん<パンびより>松江
2013年12月のオープンから、今年で10周年の節目を迎える。
店頭にはいつも、食事パンから甘い菓子パン、惣菜パン、マフィンなど40~50種類が並ぶ。
オーナーでパン職人の末広雅俊さんは、「うちのパンは、ここでしか買えないというより、味が想像しやすく普段づかいできるものが多いですね」と話す。
中でも最近の一番人気は、ベーグル(各種1個290円)。
<写真>左から塩キャラメルナッツショコラ、マロンペーストとホワイトチョコ練乳白あん、のり混ぜアラレちゃん
生地にはうどん粉を使い、“もちゅっ”とした食感が特長。
弾力や歯ごたえのある一般的なベーグルとは少し異なり、もちもち感はありつつ、子どももお年寄りも食べやすい食感にこだわっているという。
このほか、紅茶とクランベリークリームチーズ、塩メープルスイートポテトなど、ベーグルは全20種の豊富なラインアップ!
この中から10種類ほどが店頭に並ぶ。
月1回、ランダムに詰まったベーグル8種がクール便で届く「ベーグル便」(2,350円)も数量限定で用意している。
食パンは、口どけの良い角食パン(1斤318円)、
大山小麦を使い、じゃがいも、ハチミツを練りこんだ全粒食パン(1斤308円)、
山食パン(1斤296円)の全3種類。
看板商品ともいえる「平焼きチョコ」(写真、180円)は2022年3月、全国放送で取り上げられ、ブームが再燃!
甘さ控えめのチョコチップをたっぷりのせたパン生地を天板で挟んで焼いていて、どこからかじってもチョコを感じられる。
店内は、売り場とキッチンの空間に壁やガラスのない、オープンスタイル。
「パンづくりに集中するのではなく、お客さんと話をしながらパンを作りたかった」と末広さん。
作り手と客の距離が近いのは、店のつくりにも関係がありそう。
福岡県出身の末広さんは、広島県の有名店で15年修業を積んだ。
人が穏やかで、時間がゆっくり流れる雰囲気に惚れ、妻・いずみさんの地元、松江でのオープンを決めた。
「ありがたいことに10年間安定してお客さんに来てもらえている。何かを変えるというよりかは、これからも変えずに続けていきたい」と末広さん。
控えめでありながら芯を感じさせる、その人柄がパン一つ一つの味に表れている。