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【出雲市】<薬膳カフェ アルテミシア from ゆうずキッチン>カジュアルなランチで薬膳を身近に

予約制薬膳ディナーに限定した営業で人気を博した「ゆうずキッチン」が海沿いの絶景を眺めるカフェに生まれ変わった。

「薬膳をもっと身近に」との思いから、ランチ(1500円)をスタート。

味わいや彩りで薬膳の基本となる考え方・五行を意識した季節野菜たっぷりの前菜と、ポタージュなどのスープ、メインは肉・魚・カレー・参鶏湯(サムゲタン)から1品選べる。

 

写真の参鶏湯は鶏手羽先と栗やナツメ、松の実、クコの実、にんにく、ショウガといった体を温める食材が入り、食べながら薬膳の知識に触れられる。

 

そもそも薬膳とは、食材の持つ力で体を整える食事のこと。

「たとえば、夏の野菜は体を冷やし、冬の根菜は体を温めます。季節や体調に合わせて、体を整える食材をとるのが基本的な考え方です」と、店主の佐藤 悠さん。

中でもその季節に旬を迎える食材を食べるのがいちばんだそうで、敷居が高そう…と感じていた薬膳がぐっと身近に感じられた。

 

パフェなど、旬のフルーツや食材を使うという薬膳らしいベースはありつつ、食の楽しみを満喫するデザートも豊富。

一日6食限定のアフタヌーンティーセット(要予約、2980円)は120分ドリンク飲み放題もついて、ゆっくり過ごすのにおすすめ。

一方で、興味を持って深掘りしたくなった人向けには料理教室なども開催。

生年月日から食べる人の五行を割り出して、よりパーソナルなメニューを提供する予約制の特別なアフタヌーンティーセットやディナーもあり、誕生祝いにも人気だそう。

 

多伎の海を一望する好立地でカジュアルに薬膳を楽しめるアルテミシア。

街から離れた立地でありながら、近隣はもちろん、口コミやSNSを頼りに連日多くの人が訪れる。

迎えてくれるのは、もともと千葉県でエスニックにフレンチに…と腕をふるい、多忙を極めるコックだったという佐藤さん夫婦だ。

ともに厨房に立つ奥様が体調をくずし、対処療法で症状を抑える西洋医学ではなく、体の内側から体質そのものを改善する薬膳に興味を持った。

体をもとの元気な状態に戻し、健康を保つために、そのときどきに必要な食材を取る…理にかなう考え方にひかれ、日本薬膳師の資格を取得。

出雲を拠点として活動する漢方の薬剤師・堀江昭佳さんとの出会いもあり、薬草文化発祥の地でもある出雲へ導かれるように移住した。

 

「わざわざ特別な食材を取り寄せるようなかしこまったものではなく、毎日でも続けられるものを伝えたい」という同店の料理は、その思いをまるごと伝えるかのように「食べやすく優しい味」と評判だ。

 

薬膳カフェ アルテミシア from ゆうずキッチン
住所:出雲市多伎町多岐461-1 【MAP】
電話:080-5182-9196
営業:冬季11:00~18:00(夏季~19:00。閉店後はディナー予約時間)※全時間帯予約優先
休み:木・金曜日
駐車場:あり

 

(記事は2023年12月9日現在)

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