グルメ
【出雲市】<ぶーちゃんらーめん>平打ち麺で勝負!見た目を裏切るマイルド系
公務員を辞し、53歳で飲食店開業の夢を叶えた店主。
豚骨や鶏ガラ、香味野菜、昆布などを使い分けた3種のスープを基本に、麺や量にバリエーションを持たせ、食べる人の好みに合わせる。
メニューの筆頭は豚と鶏ガラに香味野菜ベースのらーめん(900円)。
一見迫力ある二郎系だが、たっぷりのキャベツ&もやしで、背脂チャッチャのスープが実にマイルド。
食べやすい辛みで女性ファンが多いという辛味噌らーめん(920円、写真。平日は野菜大盛り無料)はショウガが香る白みそのコクと、モチモチした高加水の平打ち麺に魅了される。
お好みで刻みニンニクを添えても◎。
辛味噌ラーメンのダシは豚骨強め。
丼にひたひたになったスープをまずは一口…ショウガの香りと野菜の甘み、白みそのコクにかもされる予想外の優しさに驚く。
たっぷりのキャベツともやしは、歯ごたえを残しつつ麺に沿う火の通り加減で、タレもかかっており食べやすい。
そして麺! 太麺ではあるが平打ちでモッチリ。
麺230グラムのボリュームに、思わずシャツの袖をまくって本気の体制に入る。
「二郎系によくある加水の低いゴリッとしたタイプより、加水率を上げて平打ちに寄ることで、ツルッと入りやすく、モチモチした食感にしています」
ここにしかない個性を出したかった、と店主の湯浅宣男さん。
厚切りチャーシューは箸でほぐれる仕上がり、味玉のコンディションも完璧。
全体的にあっさりした味わいが食欲を誘い、ぺろりと完食!
メニューはこのほか辛みの入らない味噌、昨今人気の煮干し、細麺を合わせる鯛汐や支那そば、まぜそばもラインナップ、いずれも900円前後(平日は野菜増し無料)。
また学生らーめんや、麺ハーフ(120グラム)でスープを4種類から選べるレディースらーめん(各670円)も。
券売機で食券を購入して注文するスタイル。
座敷とカウンターの家庭的な雰囲気が居心地よく、何度食べても飽きないラーメンに、週一ペースで通うリピーターが続出している。
自身の末っ子が大学を出たのを機に公務員を早期退職。
子どものころから飲食店をやってみたいと思っていた湯浅さんが選んだのは「ラーメン屋」だった。
「大人から子どもまで身近な食べ物ですよね。地元の先達への恩返しと、子どもたちの思い出の味になれるように」と2023年11月に開店。
「夢をあきらめる後悔をしたくない」と一念発起した、50代の勇気に励まされる。
ぶーちゃんらーめん
住所:出雲市平田町1825-10 【MAP】
電話:0853-77-6107
営業:11:00~14:00、18:00~19:30(土日は昼が中心)
休み:水曜日ほか不定休
駐車場:あり
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(記事は2024年5月9日現在)