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体験レポート3「島の体験博in隠岐」<知夫里島&西ノ島>

今だからこそ、こんな時代だからこそ、島の自然でリフレッシュしませんか?

 2日目は、知夫里島(ちぶりじま)と西ノ島(にしのしま)を訪れた。「内航船」を使い、まず知夫里島へ向かう。

 

◎内航船

 内航船は、島民にとって都会地の地下鉄のように当たり前にあるものだそう。島前を定期的に行きかう船で、片道300円で乗船できる。周遊パスもあり、1日600円、2日間1000円で乗り放題となりお得。周遊パスは各港にある観光協会で販売している。

 デッキにも出てみる。勢いのある水面が絵になる。波しぶきを浴びながら撮影をする。

◎赤ハゲ山ウォーキングツアー

 港に着き、タクシーに乗車し、赤ハゲ山の山頂を目指す。タクシーの運転手さんが手慣れた様子でぐんぐんと狭い山道を上へ上へと走る。運転技術に感心しながら景色を眺めた。レンタカーもあるが、運転に自信がない方は、景色をゆっくり楽しめるツアーがおすすめ!

 到着した赤ハゲ山の頂上は、木のない見晴らしのいい場所。展望台にのぼると360度島が見渡せ、キラキラと光る海がきれいだ。遠くには黒い牛たちのシルエットが見え、別世界に来たような感覚になる。

 まずは島の場所や歴史を学ぶ。この周辺に木がないのは、狭い土地の中で最大限の食料を得ようとしていた島民の知恵だったことを知る。隠岐のことを理解すると壮大な景色が、より魅力的に思える。

 

 いよいよ赤ハゲ山を下り、赤壁を目指す。道中にはなんと放牧された牛たちがたくさん。牛たちは人慣れをしていて、近づいても全く動揺しない。子牛もいるので、こんなに近づいても大丈夫か不安になって少し距離をとるが、牛たちはそんなことは気にしない様子。のんびり草を食べる牛や、人間に興味を持ち近づいてくる牛、座って休憩をする牛などさまざまでとってもかわいい。

 牛たちを横切って山をくだっていく。赤壁に近づくに連れ、急斜面をおりていくので、カニ歩きをするなどスリルが楽しめる場所も。

 赤壁に到着。レッドクリフとも呼ばれる赤壁に圧倒される。断崖絶壁の岩はまさに自然が作り出したアート。写真ではこの大迫力を伝えきれない! ぜひ本物を見て迫力を感じてみて。

 

 山頂のため、風が強いことがあるので、ウインドブレーカーなど風から身を守ることができるものを1枚持参するのがおすすめ。また、牛のフンをよけながら歩くので、歩きやすい靴で行こう!

 

(ツアーはこちらから

◎西ノ島でさざえ丼ランチ

 赤壁を堪能した後は、タクシーに乗り、再度、港へ。内航船で西ノ島にある別府港を目指す。

 この日は天気が良く、海が透けて見えた。隠岐は沖縄より海の透明度が高く、沖縄がサンゴの海なら、隠岐は海藻の海だそう。

 別府港から徒歩5分の「コンセーユ」で昼食をいただく。「さざえ丼」(1,100円)は、甘辛く味付けされたサザエとアラメがご飯と相性ぴったり。とろとろの温玉も最高の組み合わせ! さらにメカブも入っており隠岐の海藻も堪能できた。

 店内からは海も見え、気持ちのいい空間だった。地元の人も観光客も集まる店だそう。俳優の玉木宏さんのサイン入りポスターもあった。

 

コンセーユ

住所:隠岐郡西ノ島町美田2152-1

℡:08514-7-8671

営業:11:30~13:30

店休日:不定休

 

宿泊もあり

◎E-bikeで国賀海岸へ

 別府港に戻り、E-bikeの体験をする。E-bikeとは、スポーツバイクに電動アシストが付いた自転車のことで、上り坂でも立ちこぎをせずに進める。

 サイクリングガイドと一緒に、体いっぱいに島の空気を受け止めながら進んでいく。本来のツアーは摩天崖まで行くが、今回は時間の都合で国賀海岸を目指した。

 橋の上から見える海が気持ちいい。この日は天気が良く、開放的な空間に癒やされる。

  体験者の要望で、走る道は街を通るか海岸沿いを通るかを決められる。街中にはコーヒーと雑貨店が併設する店があった。

 道中には馬も! 草をきれいに食べてくれるので西ノ島には馬がたくさんいるそう。

 ヘルメットにマイクとスピーカーが内蔵してあり、少人数だと会話を楽しみながら走ることができるのも魅力。

 国賀海岸に到着。水平線の広がる海、飲み込まれそうになるくらの広い青空を見ていると、時間が止まったような感覚になる。観音岩(ローソク岩)も見ることができ、夕日が沈むシーンをじっくりと眺めてみたいと思った。

 心行くまで風景を堪能した後は、元来た道を戻り、別府港へ。魅力のたくさんある隠岐に名残惜しさを感じつつ、帰りのフェリーに乗り込んだ。

 

(E-bikeの詳細はこちらから

◎最後に

 デッキに出てみると、観光協会の石原さんとサイクリングガイドの2人がお見送りをしてくださっていた。船が小さくなるまで見送ってくださり感動。

 余談だが、サイクリングガイドの1人がお笑い芸人コロチキのナダルにそっくりで、「隠岐のナダル」と呼ばれているそう。集合写真を撮るときには、ナダルのセリフをマネしてくれるユーモアも! 彼も広島からIターンされたそう。声までそっくりないい声をぜひ聞いてみてほしい!

 フェリーで夕日を眺めつつ感慨にふける。あっという間だったが、こんなにも隠岐がいい場所ということを知らず、魅了された2日間だった。

 また、隠岐に恋したIターン者も多く、島全体の15%がIターン者という島も。コンビニがないなど生活上の制限はあるが、それ以上の空気や時間、体験ができる隠岐に惹かれる理由が分かった。

 コロナ禍の今だからこそ、山陰に住む人たちには隠岐に出かけて、特別なこの時期にしかできない体験をし、リフレッシュしてみて。

 

 島の体験博の公式HPはこちらから!

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