SPECIAL TOPICS

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「マコモ」を知ってますか?

神事…暮らし…加工品…「マコモ」を知ってますか?

出雲国風土記には61種の薬草が記載され、マコモも登場。神事にも使われるなど、出雲では身近な「マコモ」…かと思いきや、あまりよく知られてはいないようだ。

2022年5月、松江で「全国まこもサミット」も開催され、全国的にも注目を集めている「マコモ」について、雲南市大東町山王寺でマコモの栽培から苗の販売、加工、加工品販売まで手掛けている里山暮らし研究所の多久和厚さんに詳しく教えてもらいました。

マコモってどんな植物?

イネ科の多年草。地下茎で広がっていく。草丈は2㍍近くにもなるが、しなやかで強く、少々の雨風で折れたり倒れたりしない。

多久和さんは、山からの水を利用し、農薬や化学肥料は使用せず栽培し、2年間はそのまま育て、3年目に株分けして植えなおす。水質浄化作用にも優れているとされる。

食物繊維が豊富。ケイ素や葉酸などの他、ビタミンB1・B2、カルシウムなども含まれる。

特筆すべきは、デトックス効果。余計なものを出して自己治癒力を上げる効果が期待できる。

秋に黒穂菌が寄生し茎が肥大してできるマコモタケは、中華料理や和食にも使われる。すべてのマコモにマコモタケができるわけではなく、マコモタケができず出穂してタネができる在来品種もある。

神事に使われたり、出雲大社本殿のしめ縄に使われたりするのは、この在来種の自生したマコモ。

神事に

出雲大社本殿のしめ縄はマコモで作られているとのこと。毎年6月1日に行われる「凉殿祭(すずみどののまつり)」は「真菰(まこも)神事」ともいわれ、マコモの上を国造が歩かれる。

マコモは浄化力に優れ、邪気をはらうとされ、近年、「茅の輪くぐり」の輪をマコモで作る神社が増えてきているそうだ。

暮らしのなかに

神事だけでなく、暮らしにもなじみのある各種民具としても利用されてきた。

円座を作ったり、束にして結界を張ったり、しめ縄を作ったり、ムシロを作ったりしていた。平安時代にも出雲のマコモで作った「出雲莚(いずもむしろ)」が朝廷に献上されていた記述もあるほど、ブランドになっていたそうだ。

マコモ活用法

★お茶

 「出雲の國のまこも茶」(ティーバッグ入り)

 *The Gift Izumo(出雲市)では、まこもを使ったお茶が飲める

★パウダー

 「まこも青葉パウダー」

★浴用

 「まこもバスソルト」

   特に新月・満月の日の入浴に使うのがオススメ。

 まこもネットショップ(こちらから)で販売

★石けん

「出雲和漢 まこも 化粧石鹸 『禊』(みそぎ)」 

マコモと玉造温泉水を配合した手作りせっけん。

(販売はkiu祈雨オンラインショップやえすこ出雲大社前店で)

★まこも蒸し

 マコモの根っこを使う「まこも蒸し」。体が芯から温まる。

★生姜糖

 「まこも生姜糖」

出雲市の来間屋生姜糖本舗製造のマコモのパウダーを使った生姜糖。

(販売は道の駅湯の川、島根県物産観光館で)

★アクセサリー類

マコモで編んだアクセサリーやストラップなど。お守りにも。

*須賀茶論(すがサロン)では、オーダーメードも可

★お守り類

「まこも守り・まこもの社(やしろ)」

まこもを使ったしめ縄のお守りと国産ヒノキのお社。

 

出雲まこも守り専門店サイト【HONSOGO】(こちらから)で販売

     その他・・・・・・・・クッキーや漬物などいろいろ

マコモタケの料理が食べられるところ

*和彩空間 たち花  (奥出雲町横田)

*創作中国料理 爸爸(パパ)厨房  (松江市末次本町)  

*天麩羅 神いし  (松江市内中原町)

*中国料理 桃仙閣  (松江市浜乃木)

*手打ちそば 東風  (松江市雑賀町)

*オマッジオ ダ コニシ  (松江市東朝日町)

*ホテル玉泉  (松江市玉湯町)

◆期間限定、9月中頃から10月中頃まで。この他、ドンドン増えているらしい!

体 験

〇しまね田舎ツーリズム「冒険の森てんば」

マコモタケの収穫体験ができる。今年は9月23日と10月5日に開催。マコモタケを塩焼きして食べ、持ち帰り分もある。

〇しめ縄づくり

2022月に、しめ縄(写真)体験教室も開催。このしめ縄は、通年かけておける。

取材協力/里山暮らし研究所(メール:takuwaatsushi@gmail.com、HP:https://www.makomoya.com/)、出雲國まこもの会

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