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あそびばキッチン♪ 毎年の悩みのタネ?!「お正月太りの正体」

★あそびばキッチン★

キッチンはココロがワクワクする遊び場。食事を楽しみ、ココロとカラダに幸せエネルギーをチャージしましょう!

 \毎年の悩みのタネ?!/ 

お正月太りの正体

年末年始の短期間で体重が何キロも増加する、いわゆる「お正月太り」。体重がもとに戻らず、おなか周りが気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。今回は「お正月太り」の原因と解消法を考えてみましょう。

★お正月太りの原因は「体脂肪の増加」
体脂肪を1㎏増やすには7200kcalのエネルギーが必要です。例えば1週間で体脂肪を3㎏増やすには、1日当たり3000kcal(天丼なら約4~5杯分、ショートケーキなら約8個分くらいのエネルギー量)を、上乗せする必要があります。これほどのカロリーを続けて摂(と)るのは至難の業と考えられ、単純に体脂肪の増加のみがお正月太りの原因とはいえないのです。
★体内のグリコーゲンの増加

年末年始は、蕎麦(そば)やお餅、スイーツなどの糖質を多く含む食品の摂取量が増えます。私たちの体は糖質をたくさん摂った際、余剰分を一時的に「グリコーゲン」という形で肝臓や筋肉に貯蔵します。グリコーゲンは3~4倍量の水分と結合するため、グリコーゲンが多ければ体内の貯水量も増え、体重増加につながります。

★塩分過多や生活時間の乱れも正月太りの原因に

年末年始は、おせち料理のように濃いめの味付けのものを食べることが多く、食事量も増えるため、塩分過多になりがちです。ヒトの体は、塩分を多く摂取すると、体液の塩分濃度の均衡を保つため水分を引き寄せ、体のむくみを招くことがあります。また、野菜不足の他、夜更かしなどによる体内時計の乱れが便秘につながり、一時的に体重が増えることもあります。

正月太りは、食生活や生活時間の変化による一時的な体重増加とも考えられます。ですが、お正月に引き続き、運動不足の状態を長く続けてしまうと、グリコーゲンとして貯蔵しきれなかった糖は、体脂肪に変換して蓄えてしまうので、早く規則正しい生活にもどし、身体の活動量を増やすことが大事です。

指導:佐々木 久美さん
(あそびばキッチン 管理栄養士)

山陰中央新報文化センター講師・日本体育協会公認スポーツ栄養士

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