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創る【米子市】レトロガラスと古道具「びいだま舎」代表 赤尾 容子さん

レトロな型板ガラスの魅力を共有したい
昭和時代、家屋の窓や引き戸などに見られた柄の入った型板ガラスを覚えている方も多いのではないだろうか。この昭和レトロガラスを、主にステンドグラスの手法を用いて再生しているのが、びいだま舎代表の赤尾容子さんだ。「子どものころは気にも留めず、ダサいと思っていたガラスが、改めて見るとかわいく、素材にしたときにこんなにきれいだったのかと気付いた」と話し、この再発見の喜びを共有したいと、作品制作のほかに制作体験も行っている。
赤尾さんとレトロガラスの縁は20代にまでさかのぼる。古いものが好きで、就職先の京都でも、なじみのアンティーク屋さんに足しげく通っていた。赤尾さんの趣味がステンドグラスと知った店主からステンドグラスの修復を依頼され、勉強しながら修復に取り組み、当時の研さんが今、生かされている。
修復に使う色ガラスを入手していたガラス店の倉庫解体の際、昭和型板ガラスのデッドストックを大量に譲り受け、米子に転居する際も一緒に引っ越した。
その後、昭和レトロガラスの希少性や関心のある人たちの盛り上がりを知り、手持ちのガラスを生かしたいと作品制作したり、イベントに参加したり、ワークショップをしたりしていたところ、そのワークショップ参加者の紹介で、安来市にある現スペースのオープンが実現。京都時代から現在へと不思議な縁に導かれてきた。
「昭和の型板ガラスは、デザイン豊富なところが魅力」と赤尾さん。柄合わせを考えたり、花瓶やお皿など、どの柄がどんな形に合うのか、適材適所を自分なりに探るのが楽しく、「完成したときにぴったり合ったときは、とてもうれしい」と目を輝かせる。レトロガラス再生の取り組みを通して、木工やワイヤー、刺しゅうなど異素材作家とのコラボも楽しむ。
少なくなってきた型板ガラスを、家の解体の際に、残したいと思う人もいる。割れていても小さくても、パッチワークのように組み合わせたり、オーナメントにしたりできるので、びいだま舎が「残したい思いを形にできる場になれれば」と願う。
プロフィール
あかお・ひろこ 1968年広瀬町生まれ。
レトロガラスと古道具「びいだま舎」(安来市)代表。
高校卒業後、京都にて就職。20代後半、趣味でステンドグラスを始める。懇意のガラス屋の倉庫解体に伴い、昭和型板ガラスのデッドストックを大量に譲り受け、それが今の活動のベースになっている。2025年2月、電子部品工場跡に、制作体験の場とショップを備えたスペースをオープン。作品制作、販売のほか、オーダーにも対応。レトロガラスの引き取りも。
各種問い合わせはInstagram「@be_dama23」から。

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