読みもの

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はちみつラボ(^^♪赤ちゃんには与えないで

 ハチミツといえば、たくさんのビタミンやミネラルなど栄養素が多く含まれており、「おいしくて栄養価が高い」「抗菌、保湿の効果もある」などのイメージから、女性の間では不動の人気ですが、赤ちゃんという特殊な腸内フローラの場合は注意が必要であることをお話ししたいと思います。

 市販のハチミツには必ず「1歳未満の乳児には与えないでください」という警告文が書かれていますが、なぜ注意が必要なのか知っていますか。

 それは、「ボツリヌス菌」という菌が関係しています。ボツリヌス菌は自然界に広く存在し、土や川などの泥の中にたくさんいる菌なので、ミツバチが飲んだ水からハチミツにボツリヌス菌が混入するといわれています。ボツリヌス菌は「芽胞」と呼ばれる、ヒーローが着るような特殊なスーツをまとっているため、熱に強く、現在知られている自然界の毒素の中では最強の毒力があるといわれています。

 大人になると腸内環境が整うため、ボツリヌス菌が体内に入っても、体内に抗体ができているのでボツリヌス症になることはほとんどないとされています。しかし、腸内が未発達な1歳未満の乳児がボツリヌス菌を摂取してしまうと、腸内で菌が増殖し、便秘や脱力状態になり、呼吸困難などの症状が出て、死亡するケースもあります。過去には自家製のスープや井戸水が感染源であったケースもあるので、気を付けたいですね。

*全てのハチミツにボツリヌス菌が含まれているわけではありません。

*ボツリヌス菌は熱に強いので、ハチミツを使った料理やお菓子も1歳未満の乳児には与えないでください。

*妊婦さんや授乳中ママさんは、ハチミツを食べても母体を通して赤ちゃんに影響することはないので安心してお召し上がりください。

 

◎講師

いち花(か)

(はちみつマイスター・山陰中央新報文化センター講師)

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