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WEBでも教えて!青山せんせい 成長の2学期! 自主性を育てる大人の見守り 編

 りびえ~る本紙で掲載するたびに大きな反響がある、子育て応援企画「教えて!青山せんせい」のWEB版。

就学前から10代後半までの子どもたちを持つ親&祖父母へ向けて、毎回さまざまなテーマをお届け。どの世代へ向けたお話も、どこかで必ずあなたのお子さん・お孫さんにつながるのが不思議です。

子どもも親も祖父母も幸せになる…子育てを楽しんじゃうヒントを、この連載で見つけてください!

成長の2学期!自主性を育てる大人の見守り 編

小学生~中学生の子どもたちに、「自分でやる」「進んでやる」自主性を育てたい!

行事の多い2学期はたくさんの経験ができるので、そのきっかけになるといいですよね。

でもちょっと待って。大人の見守り方が、その芽を摘んでしまっていないですか?

なぜ「言われないとできない」ようになってしまうのか、大人は頑張る子どもをどのような視点でサポートすればいいのでしょうか。

 

それでは今回も…教えて!青山せんせい!

 

活発だった子もなぜ「自分からできない」になるのか

小学校高学年になってから学校に行き渋っているお子さんと、入学してすぐに学校に行き渋るお子さんの共通点があります(あくまでも共通点なので、全てではないです)。

気になりますよね。なんだと思いますか??

それは…

「どうしたらいいのかわからない」でいる

ということです。

 

どうふるまっていいのかわからない

どうしたらいいのかわからない

 

どういうことなのか、一緒に考えてみてください。

 

「言われなくてもやりなさい」と、よく耳にします。

しかし、本当に子どもは言われないとできないのかというと、そうでもないのです。

言われないとできないのではなくて、そもそもやり方や方法を知らないのでできないのです。


 

低年齢の子どもは、過保護による「できない」。

そして、高学年の子どもは過干渉による萎縮によって「言われないとできない状況」にされています。

 

この「言われないとできない」には少し補足が必要なので、加筆して説明します。

お母さんやお父さん・大人に言われないとお母さんやお父さん・大人が想像している理想通りにできる自信がないので、自分から進んで何か行動をすることができない状況になっているのです。

 

思春期の入り口に立った子どもたちは、どう見られるのか、他者の目が必要以上に気になります。

そのころの子どもにとって何が一番怖いかというと「できない」と「失敗する」という2つです。

 

そうすると、どうなるかというと…

最初から 取り組まないし チャレンジしない


学校に行きにくい子どもにとってはなおのこと、そもそも自分が惨めな気持ちになる学校には行けないのです。

だって、隣の芝生は青く見えますもんね

 

この時期のお子さんが、できているし大丈夫なのに、親によって…いいえ周りの大人によって「みじめな“できない”子ども」にされていることが、気になって仕方ないです。

子どもたちの「頑張り」をあるがまま受け止める

2学期は学校行事などで、子どもと、子どもの周りとの様子がよく見えます。

言い換えれば、他者との比較ができるということです。

 

他者と比較して、できていたら満足して優越感に浸り、その前提で子どもをほめる。

他者と比較して、できてなかったら叱咤激励して、できない前提で子どもを叱る。

 

こういうことをして、「前向きに努力しよう!!」「がんばるっていいな」って思う子もいるかもしれませんが、たいていの子どもはどっちにしても、劣等感を増すだけなんです。

 

 

ほめられた子は、他者との比較による優越感に満足するでしょう。

しかし、その満足はいつか、自分への大きな劣等感に変わるのです。

なぜなら、ずっと誰かと比較しなければ 自分の価値を感じられなくなるからです。

 

そして、叱られる子どもはこう思います。

「自分なりに頑張っているのにな」

認められない子どもはどういう思考になるかというと、

「どうせ頑張ったってうまくいかないし、どうせ頑張ったって認めてもらえない」

求められるために頑張るけれど、親の期待するものではないので、さらに叱られ認められないうちに 自己肯定感が下がるという、残念な負のスパイラルにおちいります。

 

親であるあなたもそうではなかったでしょうか??

2学期はいろいろなことがあるかもしれませんし、いろいろなことが見えるかもしれませんが、これを忘れないでください。

 

見えたことはすべて 過程だということ

 

全て、結果ではなく過程に過ぎなくて、子どもは子どもなりに育っていること、それをサポートしたり見守る必要があるんだ、ということに気が付いて欲しいですね。

 

学校行事はすべて、子どもを評価するためではなく、子どもが子どもなりに頑張る姿を見つける機会だと思ってください。

何かとの比較ではなく、目の前の子ども、その子の頑張りを認めること。

認められたら もっと頑張ろうって、きっと頑張りますよ。

だって、認められるとうれしくなりますもんね

 

 

「しあわせなおかあさん塾」青山節美さん(松江市)

 親学ファシリテーターとして4000人以上のお母さんたちと接する中で、「親が変われば子どもの未来は変わる」を理念に2018年同塾を開講、講座動員数は現在延べ1万人以上。

 登録者数2.05万人(10月末現在)を数えるYouTubeチャンネル未来へつながるしあわせな子育て塾でも迷える親たちへ具体的なヒントとエールを送り続けている。

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