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WEBでも教えて!青山せんせい “乗り越える”チカラの鍵は就学前から! 編

りびえ~る本紙で掲載するたびに大きな反響がある、子育て応援企画「教えて!青山せんせい」のWEB版。

就学前から10代後半までの子どもたちを持つ親&祖父母へ向けて、毎回さまざまなテーマをお届け。どの世代へ向けたお話も、どこかで必ずあなたのお子さん・お孫さんにつながるのが不思議です。

子どもも親も祖父母も幸せになる…子育てを楽しんじゃうヒントを、この連載で見つけてください!

“乗り越える”チカラの鍵は就学前から! 編

一年の中でも過ごしやすい、春から初夏へ移り変わる季節。

入学・進級から約2カ月…そろそろ慣れてきたかな、と安心しかけたこのタイミングに、不調を訴える子は実は少なくありません。

今回は、子どもたちが普段にない不調を見せるこの時期のこと、子ども自身の“乗り越える”チカラのことをお話しします。

 

それでは今回も…教えて!青山せんせい!

 

成長の「木の芽どき」を自力で“乗り越える”には

 

5月も終わり、6月を感じ始めると、木々の新緑がまぶしくなり、一年で一番すがすがしい季節になります。

実はこの時期になると子どもたちにも変化が見え始めます。

 

これまで多くの不登校や学校行渋りなどの悩みを聞いてきましたが、この季節「木の芽どき」は子どもたちも不調を訴える始める時期でもあります。

(※本来、木の芽どきという言葉は立春から春分の日ごろをさし、春先の心身の不調にからめて使われるのですが、私は子どもたちが進級・進学で成長するとき全体にもかけて使っています)

 

その訴えは…

学校行き渋り だったり

友達とのトラブル だったり

学校での生活態度の荒れ だったりします。

 

大人からしたら、

急に子どもが悪い子になった とか

なにか学校であったんだろうか? とか

不安になってしまいますね。

 

「学校に行かない」と子どもが言ったら、「このまま不登校になるんじゃないか」と不安になり、叱って厳しくして逆に状態を悪化させてしまう場合があります

 

単純に、元気がなくなることもあります。

その原因には、友達とのトラブルや、勉強、先生との相性などなどなど…考えられることはたくさんあります。

 

つまり、子どもが何か不調を訴える、その原因に見えるものは子どもの周りにたくさん散在していて、理由にしようと思ったら正直なんだっていいというのが本当のところです。

そう、なんでもかんでも、「学校に行きたくない」や、トラブルの原因は「理由」になるのです。

 

だから、その「理由」をなんとかかんとか言って取り除いても、そこに刺激される子どものままでは解決はしないんです。

どのみちまた別のことが引き金になって、また別のことでトラブルが起きるのです。

 

なぜそんなことが起こるのでしょう。
そして、繰り返さないためには、親や子はどうあればいいのでしょう。

長くこのシリーズを読んでくださっている方の中には、気が付かれている方もいるかもしれません。
過去の記事も振り返り見てくださると「あぁそういうことね」ってわかるかもしれません。

 

さあ、何でしょう?

 

そうです。

この子が、自分でそれを乗り越える力が必要なのです。

心の中に沸き起こる「困ったこと」を、自分で解決していく力が必要なのです。

 

ではどうやったらその力をつけることができるかというと、

子どもが体験するしかないのです。

その子だけが作れる「自分を信じるチカラ」

 

体験してその子なりに解決すると、自信がもてます

その子なりの自信です。

 

その子なりの自信は、その子なりの勇気を育てます。

勇気を持てる子は、チャレンジします。

そしてチャレンジした自分にまた、自信が持てます

 

その子は、たとえばチャレンジした結果が少々うまくいかなくても、

過去にうまくいった経験と記憶で「次はうまくやるぞ」って前向きになれます

 

そうやって少しづつ、自分なりの乗り越える力を身につけます。

 

それが育ちです。

自分で“乗り越える”チカラに必要なもの

でも、それがなかなかできないときがあります。
それがね、この時期「木の芽どき」にあります。

なんだと思いますか??

 

「疲れている」

 

ハッとしたでしょう?
疲れているんです、子どもも。

だって考えてもみてください。

新しい生活、ほんとに頑張ってきましたよ?
だから、心も体も疲れています

疲れると、どうしても気力がわかないし、心も沈みがちになります。
(大人と同じです!)

 

勉強も、習い事も、学校生活も、お友達とのことも、
全部全部、緊張して一生懸命にやってたら…

そりゃあどこかでエネルギーが切れますよね。

 

この「木の芽どき」、お子さんが 不調を訴えたら、
「頑張ってるんだね」と受け止めてください

 

同時に「親も頑張ってここまで来たから、少しゆっくりしてみよう」と、どっしり構えてみてください。

 

自分と子どもの毎日に、ゆとりはあるか?

がみがみ言い過ぎてないか??

過指示・過干渉になってないか?

 

ぜひ、振り返ってみてください。

そして、未就学児のお子さんのご家族の皆さん…お子さんの体力をつけてください

 

計算や“あいうえお”を覚えるよりも、

体を作ることを優先してください。

 

体力をつけることをしっかりとしていたら、しっかりと学校に行きます。
学校に行けるのであれば、いいことはとてつもなく多いです。

 

給食がある。
お友達がいる。
一人ではない。

先生がいる。
勉強もできる。

 

なにより、親も安心して仕事ができる!!

 

勉強よりも、しっかりとした体力を先につけておく!!
ここが大事かなって…

不登校の相談をたくさん受けてきた私が考える、未就学児の親御さんが今から取り組む小学入学準備です。

だまされたと思って、ぜひやってみてくださいね。

 

「しあわせなおかあさん塾」青山節美さん(松江市)

 親学ファシリテーターとして4000人以上のお母さんたちと接する中で、「親が変われば子どもの未来は変わる」を理念に2018年同塾を開講、講座動員数は現在延べ1万人以上。

 登録者数2.4万人(5月末現在)を数えるYouTubeチャンネル未来へつながるしあわせな子育て塾でも迷える親たちへ具体的なヒントとエールを送り続けている。

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