読みもの
コラム◆◇◆アンニョンハセヨ 韓国 VOL.1
アンニョンハセヨ! 山陰中央新報文化センター・韓国語講座講師の朴香善(パク・ヒャンソン)です。
韓国は外国の中でも距離が近い上にドラマや音楽、グルメなどを通じて身近に感じていらっしゃるかたも多いのではないのでしょうか。
実際に言葉や生活習慣も共通点が多い国ですが、逆に「えっ!?」と驚くような違いも。このコラムではそんな日本と韓国の違いを楽しみながら、韓国の魅力をお伝えしていきたいと思います。
1回目は、この時期ならではの食のお話です。
チジミが焼ける音は雨の音⁉
日本と同じ梅雨時期、韓国では特に「チヂミ」をよく食べます。
その理由のひとつとして、パチパチとはじけるような雨の音がチヂミを焼く時の音に似ているから食べたくなる、と言う説があります。
雨が降ったらチヂミ…って習慣、ちょっと面白いと思いませんか?
長い間雨が降り続くので、外へ出かけるより家にいることが多い梅雨どきにぴったりの料理「チヂミ」は、小腹がすいた時に冷蔵庫の中にあるような適当な材料で作って食べます。
具材はニラやネギがスタンダードですが、初夏はズッキーニが旬なので、ズッキーニを輪切りにして作ったピカタ(호박전=ホバクチョン)がおいしくておすすめ!
焼きたてのホバクチョンをごま油が効いた合わせ醤油(양념간장=ヤンニョム醤油)につけて食べると、香ばしさに食欲も増して、ジメジメした気分も少しの間忘れられますよ。
さて、梅雨を過ぎると、いよいよ夏本番。
暑さも年々増して、体にこたえる季節ですね。
日本では、夏バテ予防のために土用の丑(うし)の日に鰻(うなぎ)を食べる習慣がありますが、韓国にもあるのですよ。しかも3回も!
日本でいう土用の丑の日「伏日(복날=ポンナル)」は、7月から8月にかけて「初伏(초복=チョボク)」、「中伏(중복=チュンボク)」、「末伏(말복=マルボク)」と3回あり、合わせて「三伏(삼복=サムボク)」と呼ばれます。
伏日には参鶏湯(サムゲタン)や鰻、ドジョウ料理など栄養のつくものを食べて暑さに負けない体づくりをします。
主に食べられている参鶏湯は韓国の代表的な鶏肉料理のひとつで、若鶏の肉の中にもち米・栗・ナツメ・高麗人参など体によい食材をたっぷり入れ長時間煮込んだ料理です。
アツアツをいただくことで「이열치열(以熱治熱)=熱を以て熱を治める」という、古くから伝わる韓国の健康の知恵なのです。
梅雨から夏と続く憂鬱(ゆううつ)な気候の時期を、今年は韓国の食の力とともに楽しく過ごしてみませんか?
「こんな料理を食べたよ!」という韓国料理についての皆様からのお便りもぜひお待ちしています!
日本と同じ梅雨時期、韓国では特に「チヂミ」をよく食べます。
その理由のひとつとして、パチパチとはじけるような雨の音がチヂミを焼く時の音に似ているから食べたくなる、と言う説があります。
雨が降ったらチヂミ…って習慣、ちょっと面白いと思いませんか?
長い間雨が降り続くので、外へ出かけるより家にいることが多い梅雨どきにぴったりの料理「チヂミ」は、小腹がすいた時に冷蔵庫の中にあるような適当な材料で作って食べます。
具材はニラやネギがスタンダードですが、初夏はズッキーニが旬なので、ズッキーニを輪切りにして作ったピカタ(호박전=ホバクチョン)がおいしくておすすめ!
焼きたてのホバクチョンをごま油が効いた合わせ醤油(양념간장=ヤンニョム醤油)につけて食べると、香ばしさに食欲も増して、ジメジメした気分も少しの間忘れられますよ。
さて、梅雨を過ぎると、いよいよ夏本番。暑さも年々増して、体にこたえる季節ですね。
日本では、夏バテ予防のために土用の丑(うし)の日に鰻(うなぎ)を食べる習慣がありますが、韓国にもあるのですよ。しかも3回も!
日本でいう土用の丑の日「伏日(복날=ポンナル)」は、7月から8月にかけて「初伏(초복=チョボク)」、「中伏(중복=チュンボク)」、「末伏(말복=マルボク)」と3回あり、合わせて「三伏(삼복=サムボク)」と呼ばれます。
伏日には参鶏湯(サムゲタン)や鰻、ドジョウ料理など栄養のつくものを食べて暑さに負けない体づくりをします。
主に食べられている参鶏湯は韓国の代表的な鶏肉料理のひとつで、若鶏の肉の中にもち米・栗・ナツメ・高麗人参など体によい食材をたっぷり入れ長時間煮込んだ料理です。
アツアツをいただくことで「이열치열(以熱治熱)=熱を以て熱を治める」という、古くから伝わる韓国の健康の知恵なのです。
梅雨から夏と続く憂鬱(ゆううつ)な気候の時期を、今年は韓国の食の力とともに楽しく過ごしてみませんか?
「こんな料理を食べたよ!」という韓国料理についての皆様からのお便りもぜひお待ちしています!