読みもの
WEBでも教えて!青山せんせい 「NO!3過」で自立に近づく夏休みに! 編
りびえーる本紙で掲載するたびに大きな反響がある、子育て応援企画「教えて!青山せんせい」のWEB版。
就学前から10代後半までの子どもたちを持つ親&祖父母へ向けて、毎回さまざまなテーマをお届け。どの世代へ向けたお話も、どこかで必ずあなたのお子さん・お孫さんにつながるのが不思議です。
子どもも親も祖父母も幸せになる…子育てを楽しんじゃうヒントを、この連載で見つけてください!
「NO!3過」で自立に近づく夏休みに! 編
いよいよ夏休みに突入!
ですが、家にいる時間が長くなるほど、目についてしまうのが子どもたちの生活態度。
宿題に取り掛かれなかったり、決めたルールや約束を守れないとき、忙しさに暑さのイライラも手伝って、ついガミガミ叱ってしまっては親も反省…あるあるですよね。
今回は、そんなときにこそ思い出したいキーワードについてお話します。
それでは今回も…教えて!青山せんせい!
この夏、心に刻みたい「NO!3過」
「夏休みは忙しい」
これ、よく聞きます。
そう、夏休みは忙しい…でも本当にそうでしょうか?
たぶんその忙しさの中には、普段はしなくてもいい「おひるごはん」の準備が入っていたりするのかな??
働いている方は特に、学童に行く子どもの準備や、家で留守番する子どもへの準備などなど忙しいですよね。
かつて私もそうでした。
いま、私のコミュニティで夏休みに入る前に、塾生さんたちと徹底していていることがあるんです。
それは何かというと、
夏休みこそ「3過」をしない
ということ。
「3過」とは、過指示 過干渉 過保護のことで、総称して3過と呼んでいます。
3つの「過ぎる」ことをしないように、と伝えています。
暑いし忙しいとイライラして、目の前の事象に当たりたくなります。
でも暑くて疲れてて忙しかったら、子どもに当たっていいという理由にはなりませんからね。
確かに、だらだらした態度をしている子どもを見たら小言も言いたくなるでしょうが…
夏休みだもん!
子どもだもん!
だらだらできない家なんて、ちょっと意味わかんないって思います。
子どもたちも「やらなくてはいけないこと」はわかっています。
大人の私たちだって、子どもだったそのころ、ちゃんとわかっていましたよね?
がみがみ「3過」するより、口は出さず「そろそろやろうかな」「自分でやろうかな」って身を起こしたときに、自立に向かうその一歩をほめてあげるほうが、よっぽどうまくいきます。
成功は自信に、失敗は経験値に…夏休みこそ最高の「日常体験」を
夏休みに、ぜひ実践してほしいことがあります。
それは、いつも言ってることなんですが、
日常の体験をする
これを、徹底してさせてあげてください。
おひるごはんも、火ややけどには十分注意して、「自分たちで作る」を体験できるようにしてください。
あるいは、いっしょに体験させてあげてください。
「自分でできる」を経験させてください。
夏休みは、しっかりと自律をするための練習月間だと思って、
キッチリ より ゆったりと、自分のことを自分でやる。
家事や身の回りのことの自立ができるよう、
いろんなことにチャレンジさせていきましょう。
ということは…そうです。
失敗も含めて経験してもらうようにしましょう。
失敗するという貴重な経験は、長期休みのように時間があるときが最適じゃないでしょうか?
「しあわせなおかあさん塾」青山節美さん(松江市)
親学ファシリテーターとして4,000人以上のお母さんたちと接する中で、「親が変われば子どもの未来は変わる」を理念に2018年同塾を開講、講座動員数は現在延べ1万人以上。
登録者数2.52万人(7月末現在)を数えるYouTubeチャンネル「未来へつながるしあわせな子育て塾」でも迷える親たちへ具体的なヒントとエールを送り続けている。