読みもの
WEBでも教えて!青山せんせい 人との違いを伸ばす進路選択を! 編
りびえーる本紙で掲載するたびに大きな反響がある、子育て応援企画「教えて!青山せんせい」のWEB版。
就学前から10代後半までの子どもたちを持つ親&祖父母へ向けて、毎回さまざまなテーマをお届け。どの世代へ向けたお話も、どこかで必ずあなたのお子さん・お孫さんにつながるのが不思議です。
子どもも親も祖父母も幸せになる…子育てを楽しんじゃうヒントを、この連載で見つけてください!
人との違いを伸ばす進路選択を! 編
秋に入ると、そろそろ進路選択の時期がやってきます。
どんな高校、大学に進学するのか、親はハラハラドキドキ…でも待って。 違いますからそれ!!
そもそも進学をする・しない、するならどんな学校へ…考えるのは子ども自身。
まずは、彼らの勇気ある“自己主張”を受け止め、サポートできるような大人でいませんか?
今回は、進路に関して大人が陥りがちな「フツウ」へのこだわりをリセットする…そんなお話です。
それでは今回も…教えて!青山せんせい!
無意識にレールを敷く「黒電話」な価値観
中学~高校の学生さんがいるご家庭へのアドバイスとなります。
まだまだ暑い日が続きますが、おそらくどこの中学校も高校も、体育祭などを最後に受験モードに入るのではないかなと思います。
今回は、不登校や発達障がい、境界知能などで悩みのあるご家庭のサポートをしていて、以前は小中生向けの学習塾で指導していた者として、このタイミングで心しておきたいことについて、ちょっと伝えさせていただきます。
先にイメージで説明するのですが…
「昭和の黒電話と令和のスマホ」ほど、さまざまな場面で違いがあるのに、
黒電話がスマホに向かって「使えないやつめ」と叱咤して、スマホを無能なものだと決めつけているような場面があります。
具体的に説明しますね。
例えば高校進学について。
すでに選択肢として定時や通信制の高校があって、そういった高校で学びながら自分の好きなことに没頭して、世の中や世界に評価されるような生き方をしている人たちもいるのに、
どこか黒電話世代の「よし」とされる評価の部分に子供を当てはめることが正解のように思い込んでいるような風潮がありませんか?
「高校に行かなきゃ!」とか
「大学に行かなきゃ!!」とか
なにか、子供たちを“進学”というレールに乗せることに盲目的に焦ってしまう。
これまでずっとそういったレールに乗るように仕向けられ、何もわからないままきた子が、
自分の人生や生き方なんかも、何が好きで何が得意なのかも自己選択させてもらっていない子が、
突然「進路を考えなさい」っていわれても…
考えることなんか無理だよなぁって思います。
相談を受けていると、高校に入って、学校に行けなくなった子どもたちのほとんどが、この「周りの大人が言うとおり」に生きてきているように感じます。
子どもが精神的発達とともに、彼ら自身のチカラでハタと目が覚めたら、これは自分が望んでいたものではなかったと気が付くのです。
でも大人はこう言うんです。
「だってあの時これでいいといったじゃない!」
「自分で決めたじゃない」
ってね。
そう…たしかに、自分で決めたんですよね。
本当に? 違いますよね。
そう思わされていただけなんですよね。
本当の後悔は「自分で選べなかった」こと
なぜかというと、選択肢の幅がわからなかったから。
そう選択することが正しいルートだと言い聞かされてきましたから。
あとは、選択する力がまだ育ってなかったから。
いや選択する力は生まれた時からあったんだけれど、それを発揮させてもらえなかったから。
いや…選択できない人だと育てられてきたからかもしれません。
主張する力を持っているのに抑え込まれてきた、というのもありますね。
で、選択できるチカラを思い出して、自分の選択したいものが自分の心でわかるようになって、
思いを発揮できるようになったときに、選択したことの間違いに気が付くんです。
「こんなはずじゃなかった」ってね。
進路について具体的な話をするようになったら、
親の「こうやったほうがいい」とか「こうやったらうまくいく」とか、
「こんな風にやっておいたほうがいい」という先回りしたアドバイスは、
子供から相談されたときだけ、伝えてください。
無謀なことを言い出すかもしれませんし、
もっと頑張ればいいのに、と感じるようなことを言うかもしれません。
でもね、無謀だと自分で気が付くまで待ってください。
もっと頑張ればよかったと、後悔させてください。
こういう方向に進みたい、と勇気を出して言えたんです。それを認めて共感することが先です。
でもそうすると「失敗するんじゃないか」と心配するでしょう。
いいえ。
きっと多分、自分で決められなかったというほうが、
長く生きていく中で、大きな後悔になるのではないでしょうかね。
さて、世の中は「普通のもの」は埋没します。
“売れてるもの”って、普通じゃないから売れますよね。
例えば個性的なものが「映え」として売れます。
他者との違いに価値が生まれます。
人との違いが才能になります。
普通にこだわるあまりに、埋没した個性になることを私たちは知らないんですよね。
(知っているはずなんですけどね。)
「しあわせなおかあさん塾」青山節美さん(松江市)
親学ファシリテーターとして4,000人以上のお母さんたちと接する中で、「親が変われば子どもの未来は変わる」を理念に2018年同塾を開講、講座動員数は現在延べ1万人以上。
登録者数2.55万人(7月末現在)を数えるYouTubeチャンネル「未来へつながるしあわせな子育て塾」でも迷える親たちへ具体的なヒントとエールを送り続けている。