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WEBでも教えて!青山せんせい 【不登校・学習支援】「勉強好き」に育てるためにやるべきは〇〇! 編
りびえーる本紙で掲載するたびに大きな反響がある、子育て応援企画「教えて!青山せんせい」のWEB版。
就学前から10代後半までの子どもたちを持つ親&祖父母へ向けて、毎回さまざまなテーマをお届け。どの世代へ向けたお話も、どこかで必ずあなたのお子さん・お孫さんにつながるのが不思議です。
子どもも親も祖父母も幸せになる…子育てを楽しんじゃうヒントを、この連載で見つけてください!
【不登校・学習支援】「勉強好き」に育てるためにやるべきは〇〇! 編
学校に行きにくいお子さんや、勉強がキライというお子さんに、真っ先に心配するのは、学習の遅れ。
周りと開いていく差が気になってあたふたしますが、原因の一つは大人にあり、それも意外とシンプルなことのよう。
今回は、子どもが勉強を好きになる心理と、これからでもできるそのきっかけづくりについて、一緒に考えましょう。
それでは今回も…教えて!青山せんせい!
子どもはなぜ「勉強嫌い」になる?
私は不登校の親子の支援をしていますが、その中で親御さんが一番心配していことって何だと思いますか??
実は、親御さんたちは「学校の勉強が遅れる」ということを真っ先に口にします。
本当はほかにもあるのでしょうが、口にするときにはまずこれを心配します。
ココだけの話、学校に行っても遅れる子は遅れるし、
なんだったら「遅れる」のには悩むけれど、先に進むことは心配しないって何でしょうね。
そこに親の期待感やなんやらかんやらを乗せているのかもしれません。
勉強が好きな子はほっといても勉強をするので、今回は勉強があまり好きではない子どもにどうやって「学習」をさせるのかという話をします。
勉強が好きな子と、嫌いな子の違いって何だと思いますか??
それは、できたかできないかの違いです。
好きな子は「できる」
嫌いな子は「できない」
という単純なものです。
こういうとみなさん、「なんだそれ。答えになっていないじゃないか」と思うかもしれませんが、ちがうんです。
ココがわかっていないから、みんな子どもを「勉強嫌い」に「する」んです。
嫌いな子は最初から嫌いではないんですよ。
わたしは「勉強嫌い」っていう子どもに出会うんですが、彼らは嫌いなわけではない。
できないから嫌いになっている
または、できないことを馬鹿にされたり、叱られたりしたから嫌いなんです。
ですからここでは、「嫌いな気持ちに育てられた」とあえて言わせてくださいね。
大人の“ジャッジ”が「嫌い」を生む
子どもたちは生まれてきてからずっと、「学習」の連続なんです。
その日々は、
毎日が新しいことで
毎日できるかできないかの日々で
毎日チャレンジなんですよ。
そうするとね、
できることもあればできないこともあるし、できることは好きになるだろうけれど、
できないことはに対してはできるようになりたいと思うのです。
元からそうなっているんですよね。
でも、結果だけを見たり、何のために子どもがそれをやっているのかがわからないと、
どうしても子どもの行動や結果に親が満足せずに、期待通りにならないわが子に怒り心頭になる。
その結果、叱る。
できないのを上塗りするように、やり直しをさせる。
初めてで、できなくて当たり前で、励まされ勇気づけられたらできるようなことも、
できないと結論付けられてしまううちに…
できない自分ができあがり、できない自分が嫌いになって、勉強が嫌いになるんです。
だから、勉強ができる子どもと勉強ができない子どもの違いは、好きか嫌いかなんです。
鶏が先か、卵が先か…って感じなんですが、そうなんです。
なお、これらはすべて、「その子なりに」です。
【実践!】子ども自ら「学ぶ姿勢」を思い出すサポート
さて!!
ここからは、勉強が嫌いな子どもや、学校に行き渋りを見せている子ども、学校に行っていない子どもにどう学習をしてもらうのかというところなんですが…いろいろレベルがあります。
まずは…
教科書を読んでみる(親が)!
読めたら子どもに読んでもらう。
国語だけではなく算数も、教科書は全て声を出して読んでみる。
勉強がとことん嫌いになってしまったお子さんには、子どもの好きなものの本を読んでもらう。
もちろん、これも声を出して。
ゲームの攻略本でもいいです。
とにかく文字を読む。 声に出す。
これが絶対、と私は思っています。
でもここで一つ注意。
「算数ができたらいいな」って思う家庭は多いようで、親も子どもも傾向性が発揮されて算数からやろうとするんです。
だから家庭での学習が失敗するんです。
算数はスキルが必要なんで、なかなかそこは難しい。
ひとりで勉強するより、教えてもらわないとできない教科といえます。
でも、国語を基礎としたほとんどの教科は、とりあえずできます。
自分で、自宅で大丈夫です。
そして、好きなことの本を読むことでは、何を学ぶかではなくどんな力をつけるのかが達成されるんです。
いま日本の学校は、何を学ぶかではなく何で学ぶのかが重要とされています。
つまり教科を使って、学ぶ体制そのもの…資質能力を育てることが目指されています。
学校に行けない、勉強が嫌いな子どもが学ぶべきことは、
教科自体ではなく、学ぶ姿勢。
学ぶことを通して、資質と能力を育てるのです。
ということで!
子どもと一緒に、教科書を音読合戦してください(意外に大人は読めないかもですね)。
ここをやりましょう。
こんなことをって思う前に、こんなことから始めるんです。
読むこと。
読めると、考えて伝えることができるからね。
ここが基本だと私は思っています。
「しあわせなおかあさん塾」青山節美さん(松江市)
親学ファシリテーターとして4,000人以上のお母さんたちと接する中で、「親が変われば子どもの未来は変わる」を理念に2018年同塾を開講、講座動員数は現在延べ1万人以上。
登録者数2.67万人(11月末現在)を数えるYouTubeチャンネル「未来へつながるしあわせな子育て塾」でも迷える親たちへ具体的なヒントとエールを送り続けている。