旬の食材で健康的な手づくり総菜を

山陰中央新報社文化センター料理教室の講師でもあり、りびえーるの「レッツエンジョイクッキング」でもおなじみの栄養士・みさかよりえさんが親子で営む「栄養士・管理栄養士が作る　33 shokudo（みさ食堂）」に続いて、昨年11月23日に総菜店もオープン。「大人の食育」がコンセプトのお店を訪ねた。

松江市千鳥町のCOCOMSTSUE（ココマツエ）1階西側奥にある店内のカウンターには、おにぎりや総菜がずらり。

取材日は、「昆布かつおおにぎり」「春菊のガーリックソテー」「れんこんのきんぴら」「しじみと大根のアヒージョ」「マカロニミートグラタン」「豚なんこつの煮物」など、味も調理法もさまざまで、どれも味わってみたくなる。

日替わりで10品以上が並ぶが、なくなっても補充されるので心配無用。

お米は松江産、その他の食材も基本は国産で、地元の旬の食材も使う。

みさかさんと管理栄養士として給食現場での調理やクリニックで栄養指導に携わってきた娘のまりさんが、愛情込めて手づくりする創作料理は、食事が楽しめるように工夫されている。

二人が毎週金・土曜日に食堂で提供している定食によって、塩分控えめの薄味でもおいしく食べられることを実感し、その応用編として自分で総菜を選んで献立を組み立ててもらう場として総菜店をオープン。

野菜料理を中心に、手間がかかるため普段、家ではなかなか作らないような一品も。バランスのとれた健康的な食の経験が蓄積されれば、あのときこんな料理を食べた、あの日はあんな料理だったと思い出し、家庭での食事の参考にしてもらえるのではと、大人の食育としての効果にも期待する。