SPECIAL TOPICS

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初めての出産に備えよう 2 <誰にでもリスクがある! 産後うつを防ごう&パパママに贈るお祝い 編>

待望の赤ちゃんとの対面はもうすぐ。

コロナへの対応も含め、りびえ~るから最近の出産をとりまくトピックを厳選してお届けします。安心してお産を迎えられますように♪

誰にでもリスクがある! 産後うつを防ごう

出産後は、慣れない育児とホルモンの急激な変化でメンタルバランスが崩れがち。
気を付けたい「産後うつ」について聞きました。

取材協力/

松江市子育て部 子育て支援センター

子育て保健係長 石倉 麻子さん
保健師 原 利江さん
 

「産後うつ」とは?

  出産後は赤ちゃん中心の暮らしになり、特にお母さんは睡眠がとれない、家事が進まないなど、暮らしのリズムが一変します。

 初めての出産の場合は経験もゼロ。生まれたての赤ちゃんを前に、許容範囲もわかりません。「イメージ通りにいかない」と悩む人はとても多いんです。

 お母さんの体力的・精神的負担が大きいうえに、体も急激なホルモンバランスの変化で、訳もなく涙が出たり気持ちが落ち込むなど、「うつ」におちいりやすい状態

 リスクの早期発見のため、「エジンバラ産後うつ病質問票」などで入院中からスクリーニングを行っています。

 気分の落ち込みがある人は、原因を一緒に考えて、解決策を探ることも。また高リスクの人には、医療機関と自治体の子育て支援機関が連携し、産後早いうちから助産師・保健師が重点的にケアにあたることもあります。

 

【エジンバラ産後うつ病質問票】

10の設問に4段階(できた、あまりできなかった、ほぼできなかった、全くできなかった等)で評価をし、総合的に判断します。

1.笑うことができたし、物事のおもしろい面もわかった

2.物事を楽しみにして待った

3.物事がうまくいかないとき、自分を不必要に責めた

4.はっきりした理由もないのに不安になったり、心配したりした

5.はっきりした理由もないのに恐怖に襲われた

6.することがたくさんあって大変だった

7.不幸せな気分なので、眠りにくかった

8.悲しくなったり、惨めになったりした

9.不幸せな気分だったので泣いていた

10.自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた

ママが「助けて」を言っていい

 産後2週間目と1カ月目に医療機関で受ける「産婦健診」は、お母さんのコンディションを確かめる大切な機会。助産師・保健師が赤ちゃんがいるお宅を訪問する事業も、不安の解消に有効活用してください。

 さらに産後ケア事業として、希望する人や産後うつリスクが高いと判断された人が、デイサービス型や訪問型、宿泊型など希望のスタイルで、相談や睡眠・ゆとり時間の確保といった産後フォローを受けられる自治体もあります。

 赤ちゃんと離れ、お母さんが休める時間をつくることは、いけないことではないんです。ママが楽しくないと、赤ちゃんは楽しくない。

 「疲れたな」「しんどいな」という時は「頑張らなくちゃ」をいったん置いて、自治体の子育て支援窓口に遠慮なく問い合わせをください。月齢や状況に応じて受けられる支援・サービスがたくさんあります。

 あなたを助けたい人がいることを、覚えていてくださいね。

パパや周りの人ができること

 お父さんが育児休暇を取ったものの、何をすればいいのかわからず、結局お母さんが休まらない…という話をよく聞きます。最近のパパは勉強熱心。ぜひ出産前から家事も覚えておきましょう。

 周囲が育児に熱心なあまり、母乳やベビーケア、教育について「こうでなくては」とお母さんを追い詰めてしまうことも。出産前のパパママ学級や孫育て講座、助産師・保健師の訪問機会をうまく利用して、知識や価値観をアップデートする機会をつくるのもおすすめです。

 核家族化が進んだ今、育児には周囲の協力が必要不可欠。育児を自分ごとととらえて、多様な価値観を受け入れながら赤ちゃんとの暮らしを楽しめるといいですね。


出産祝い~「いつ」「何を」贈る?

贈られる側の“笑顔”を考えて

 新しい命を授かったご夫婦に祝福の気持ちを伝えたい。ではいつ、どんなものを贈ればいいの? ギフトの専門家・フジキコーポレーション田和山店店長代理・北村美香さんに誕生祝のポイントを聞きました。

贈る時期は?

出産直後は、退院手続き、出生届け、出産の報告など、お父さん、お母さんはやることがたくさんあります。母子の体調への配慮も必要ですから、直後は避けた方が無難です。

赤ちゃんが生まれてから7日~1カ月ぐらいが目安です。贈る側の都合もありますから、基本的には個々のタイミングでよいのですが、先方に連絡を取ってから訪問するようにしたいものです。

赤ちゃんの顔を見たいのはもちろんですが、コロナ禍のこともありますし訪問時は確認を。遠方の方も含めて宅配も失礼ではありません

何を贈る?

 昔も今も実用品が喜ばれるのは変わりません。

最近人気の実用品をアレンジした「おむつケーキ」など「見せ方」の工夫で、いただかれた方が笑顔になってくれるといいですね。

最近は本当に必要なものをという意味でカタログギフトを贈られる方も多くなっています。

贈り物TOP3♪

キャラクターや、赤ちゃんの肌に優しい無撚糸などのタオルセット

オムツケーキ(おもちゃ、ぬいぐるみ、オムツ、タオルのセット)

カタログギフト

タオルはゆくゆく長く使用できるし、オムツは赤ちゃんにとって必須アイテム。サイズは、渡すタイミングでサイズが決まります。事前に サイズをうかがうことができれば、確認したほうが良いでしょう。

カタログギフトは 相手が必要としているものを選んでいただくことができます。同僚など有志で出し合ってよりいいものをという方も多いですね。

そのほか、フォトフレームは変わらず人気です。赤ちゃんとご家族の写真が入るものを贈られる方もいらっしゃいます。

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