SPECIAL TOPICS
子育てランド「親子で本を楽しもう」
2023年、新しい一年が始まりました。今年の干支は「卯(うさぎ)」ですね。
島根県立図書館 子ども室で「ウサギ」が登場する絵本を紹介してもらいました。
◇1~2歳向き
『おんなじおんなじ』
多田ヒロシ/作 こぐま社
コブタのぶうとコウサギのぴょんは、持っているものがそろえたみたいにおんなじです。
靴や帽子、おもちゃの自動車など、おんなじものでいっぱい!
もちろん、やりたい事もおんなじなので、笑ったり泣いたりする時もなかよくおそろいです。
友だちと「同じ」があると嬉しい、そんな子どもの気持ちにぴったりな絵本です。
◇3歳~6歳向き
『うさぎのいえ』(ロシア民話)
内田莉莎子/再話 丸木俊/画 福音館書店
ある日、ウサギの住んでいる小屋にキツネがやって来て、しっぽが乾くまでのあいだ居させてほしいと頼みます。
ウサギは親切に招き入れますが、キツネは翌朝になっても出ていかず、反対にウサギの方が追い出されてしまいます。泣いているウサギを見かねた犬が、キツネを追い払ってくれようとするのですが…。(版元品切れ中)
『しんせつなともだち』
方軼羣/作 君島久子/訳 村山知義/画 福音館書店
寒い雪の日、食べものをさがしに出かけた子ウサギは、カブを2つ見つけます。
一つは自分で食べて、もう一つは友だちのロバに分けてあげようとロバの家に向かいます。
でも、ロバは留守だったので、カブだけ置いて帰ることにしました。
おすそ分けの気持ちがどんどんつながり、読むとじんわり心があたたかくなるお話です。
『こうさぎと4ほんのマフラー』
わたりむつこ/作 でくねいく/絵 のら書店
4ひきの子ウサギの兄弟のもとに、おばあちゃんから手編みのマフラーが届きました。
マフラーをまいてすぐに出かけたいのですが、雪のため外に出られません。
子ウサギたちは、風が吹いてかれ枝が舞い上がるたびに、森で一番としをとったブナの木のことが気になりました。
「ぶなじい」と呼ぶほど大好きな木だからです。
◇6歳以上
『くぎになったソロモン』
ウィリアム・スタイグ/作 おがわえつこ/訳 セーラー出版
子ウサギのソロモンは、足をぶらぶらさせながら鼻の頭をこすると「くぎ」に変身し、大声で叫ぶと元にもどるという不思議な力を手にいれました。
ある日、ネコに追いかけられたソロモンは、くぎに変身してやり過ごそうとしますが、ちょうどその瞬間を見られてしまい、くぎの姿のままさらわれてしまいます。
さて、ソロモンはこのピンチから逃げ出せるでしょうか。(版元品切れ中)
『日本の神話 第四巻 いなばのしろうさぎ』
赤羽末吉/絵 舟崎克彦/文 あかね書房
大国主の命(オオクニヌシノミコト)は因幡の国へ向かう途中、泣いているウサギに出会います。
隠岐の島から出るために、サメをだまして海を渡ろうとしたところ、うそがばれてサメに皮をはぎ取られてしまったのです。
さらに、大国主の兄たちにだまされて、痛みがひどくなったので泣いていたのでした。
鳥取・島根が舞台の神話絵本です。
※書店などで見つからない場合は、お近くの図書館でおたずねください。