SPECIAL TOPICS
りび記者がゆく♪たびえーる<松江を歩くと匠に出会う 後編>
風流堂寺町本店 五風庵
気軽に立ち寄れる和菓子のスタンド
和菓子の老舗・風流堂本店内にオープンした実演工房をのぞいてみると、
ちょうど職人の袖本富雄さんが「きんとん」をつくっていた。
塊のあんを、ざるで色ごとに裏ごしして、そぼろ状に。
それを彩りよく一つに仕上げていく。「お~」と思わず声が出た。
五風庵の看板メニュー、「五風餅」を注文。
銅板の上に大福餅が並び、仕上げの焼き印を押されると、香ばしい匂いが漂ってきた。
これを見逃すわけにはいかない!
店舗奥にあるすてきな茶室で、抹茶とともに至福のひととき。
\やっぱり松江はこれでしょ!/
八雲塗やま本 山本漆器店
伝統技法に新しい感覚をもたせた漆器
創業130年を誇る八雲塗は、茶の湯の文化に育まれた古都松江を代表する伝統工芸品。
見とれるほどの繊細な作品の中には、現代に合うティーカップ、鏡などのモダンを感じる新しい感覚の漆器もある。
珍しい漆塗りの絵付け体験ができると聞き、早速申し込み♪※要予約
二人とも初めての体験にドキドキ…。
\Let's Try!/
職人の長屋桃子さんの助けも得ながら、デザイン考案から約1時間半かけて完成!
「こんなに何かに没頭したのはいつぶりだろう」
漆の色は時間とともに変わっていくそうで、変化を楽しむのも漆の醍醐味!
乾燥に時間がかかるため、約1週間後に受け取りに行く♪遠方の場合は発送対応も◎
お店には、確かな技術を持った若い職人さんの姿があった。
高校生の時、漆の奥深さに魅せられたという、原えりかさん。
職人を目指して県外の専門学校に進学し、卒業後にUターン。この4月から働いている。
黙々と作業をする姿をそばで見ていると、繊細な筆使いにこちらの息が止まりそうになる。
見学は自由とのことで、タイミングが合えば作業の様子を近くで見ることができる。
そば処 玄
山陰のそばとこだわりのつゆをいただく
店主は、60歳を過ぎてそば職人を目指した川島隆さん。
島根県民会館向かいにあった「一色庵」の味を惜しむ声で一念発起し、店主の息子さんからそばの打ち方を習った。
お店は2021年9月に、カラコロ工房内でオープン。
今年4月、カラコロ工房裏で店舗をリニューアルオープンした。
新店舗には、実演工房を設置。タイミングが合えば、そば粉を練る、こねる、延ばすといった音とともに技を間近で見られる。
力強く、そして繊細に動く手元に思わず見入ってしまう。
毎朝手打ちで仕込んだそばを、オススメの「玄さん割子(月見、山かけ、山菜)」(写真左)でいただいた。
店主こだわりの濃いつゆを少しかけて口に運ぶと、かむごとにそばの香りが鼻に抜けていく。
そば打ちの実演を見た後はおいしさ倍増だ。
テラス席のローケーションは最高! ペットを連れての来店もOK◎
※取材協力:松江市商工企画課企画振興係