読みもの
記憶の扉を開くレトロな世界へようこそ<Minamin*>松江
食器や文具、インテリア小物など昭和レトロを感じる雑貨と、愛くるしいオリジナルキャラクター・フルリちゃんグッズを扱う。
懐かしいアイテムは今見ると新鮮!
昭和の日本や、外国製のビンテージもの食器がずらり。
デッドストック(新古品)も多く、極上の状態のものが豊富にそろうが、値段が比較的手ごろなのがうれしい。
ブリキブローチ(大660円、小440円)、コインホルダー(各770円)
昭和のデッドストック。ミニカーは裏側にコインを入れられる。ブローチはバッグやブラウスに。
クマ、ペンギン、パンダ、リス…そぼくなタッチのイラストや、バネが内蔵されコインを出し入れできる仕掛けにときめく人も多いのでは。
昔のパッケージなどを落とし込んだ文具は、ついつい衝動買いしてしまいそう。
“レトロ”がブームになって久しいが、若い人たちには新鮮に映り、大人世代には“あの頃”を思い起こさせる。
「こんなの使ってたよね」「おばあちゃんの家にあった!」と、お客さん同士で思い出話に花を咲かせる様子を見るのが本当に幸せ、と店主の”みなみん”こと田中美奈子さんもにっこり。
ミニチュアの家具と陶器
左/木のテーブルセット(テーブルとイス2脚で2,970円)、陶器(ディナーセット1,650円)
右/カップボード(2,750円)、白いイス(テーブルとイス4脚で3,630円)、陶器(フルディナー&ティーセット2,750円)
精工なミニチュアには童心に帰って夢中に!
年配の女性も少女の顔で選んでいかれるそうで、様子を想像しただけでほほえましくなる。
器は指の先ほどの大きさだがすべて陶器でできており、小さくても本物を、という田中さんのこだわりがのぞく。
フルリちゃんグッズ/右奥からスマホリング(1,375円。スマホケースは参考商品)、マグカップ(1,650円)、アクリルキーホルダー(1,100円)、ミラー(1,485円)、ポストカード(220円)
あみぐるみ作家でもある田中さんが2015年ごろから手掛けている「フルリちゃん」は、いちごやリンゴなど、頭のフルーツが目印。
毛糸を編んだボディに羊毛フェルトの顔でできており、ぷっくりしたピンクの頬、つぶらな瞳は見るたび元気をくれる。
「人によって年齢も性別も異なって映るみたいなんです」と田中さん。
言われてみれば、赤ちゃんにもおばあちゃんにも見えるのが不思議だ。
店内にはこれまでに手掛けた人形が飾られたショーケースも。
中には海外の著名なイラストレーターとのコラボ作品もあり、見ごたえたっぷり!
もともとレトロなテイストが好きで、オリジナルの人形にもそれが投影されているという田中さん。
オシャレさもあって海外のビンテージに目がいきがちだったのが、年を重ねるごとに日本の古いものに惹かれるようになったそう。
「自分の記憶と重なるからか、手に取った瞬間に思い出がよみがえりますよね。
たとえば昔見たことのある食器から、使った場所やそのときの会話、匂いまで思い出せる。
あのなんとも言えない豊かな感じを伝えられたらなって思うんです」
場所柄旅行客も多く、いわゆるお土産ものを置くことも考えたそうだが「この場所にしかないものとの出合いを提供しよう」と現在のスタイルに。
ここに並んだ品物もまた、誰かの旅の思い出を封じ込めて、記憶に重ねられていくに違いない。
Minamin*
住所:松江市玉湯町玉造1241 玉造アートボックス2F 【MAP】
営業:10:00~17:00
電話:0852-67-5050(施設代表)
休み:木・第3金曜日
駐車場:玉造温泉観光用駐車場を利用
IG:こちらから