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あそびばキッチン 健康的な植物油のとり方
テーマ 健康的な植物油のとり方
「サラダ」「オリーブ」「えごま」「キャノーラ」…。植物油にはたくさんの種類があり、効能もさまざま。どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。そこで今回は、植物油の分類と効能、効果的なとり方をご紹介します。
★見えない油にも注意
脂肪は、私たちの体の細胞膜やホルモンの材料となり、体の維持のために不可欠なものです。ただし、私たちがよく口にする加工食品やお菓子類には、トランス脂肪酸という体に害を及ぼす油が多く使われているので、知らないうちに血液や血管にダメージを受けていることも。トランス脂肪酸を減らし、家庭での調理に質の良い植物油を活用したいものです。
★植物油は3つのグループに分けられます
植物油は、表のように、3グループに分けられます。それぞれ効能は少しずつ違いますが、適量の油は健康上好ましい作用があります。
★オメガ3と6は1:2のバランスで
油のとり方のコツは「程よいバランス」。オメガ3とオメガ6を、「1:2のバランス」でとるのがベストです。ところが、オメガ6の油はソテーや揚げ物などの使用頻度が高いため、過剰になりがち。一方、オメガ3は加熱に不向きで使いにくいこともあり、バランスがとりにくいのです。
★植物油を上手にとるための食事ポイント
〇えごま・アマニ・しそ油などのオメガ3を意識して食事に取り入れる。(食材にかける・飲み物やスープに混ぜるなど)
〇2日に1回は魚を食べる。サバ・サンマ・サケ・イワシなどにオメガ3が多く含まれています。
〇揚げ物をするなら、吸油率の低い「から揚げ」や「素揚げ」がおススメ。
〇ソテーなどの料理には、オメガ9のオリーブオイルを活用する。
〇1日の油の適量は成人で15g(大さじ1.5杯)。3グループをバランス良くとりましょう。
オメガ3系:αーリノレン酸、DHA、EPA/中性脂肪を下げる、血栓生成防止、抗酸化作用、
血圧を下げる ……アマニ油、えごま油、青魚
オメガ6系:リノール酸/血液中のコレステロールや血圧を下げる……ごま油、サラダ油
オメガ9系:オレイン酸/血液中の悪玉コレステロールを低下させる……オリーブ油、菜種油
※キャノーラ油は菜種油の一種
※サラダ油は、大豆・コーン・ひまわり・ごま・ベニバナ・米・綿実油などが原料
◎講師
管理栄養士
佐々木久美
(山陰中央新報社文化センター講師・松江シティFC栄養アドバイザー)
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キッチンはココロがワクワクする遊び場。食事を楽しみ、ココロとカラダに幸せエネルギーをチャージしましょう!