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はだえーる:美肌塾「お肌も海も守る日焼け止め」
いつまでも美しくいたいあなたへ贈る美齢学。一人一人が毎日の生活で活用でき、自分自身の明日の幸せのためになる知識や技術を教えてくれます。
今回のテーマは「お肌も海もまもる日焼け止め」
日焼け止めを使って紫外線からお肌をまもることが大切なのですが、実はこの日焼け止めの成分が海を汚しているということはご存知ですか?
今、世界では海洋汚染が深刻です。サンゴ礁が白化し、急速に死滅しています。地球温暖化の影響も一因ですが、一般的な日焼け止めに含まれる「紫外線吸収剤」が影響を与えている可能性があることが分かってきました。
お肌をまもるための日焼け止めが、サンゴの死滅につながっているなんて、とても悲しいですよね。すでに、パラオでは2020年から、ハワイでは2021年から「紫外線吸収剤」入りのUVケア商品は販売禁止となりました。
そこで選ぶのは⁉
紫外線吸収剤
メリット
・透明性が高く、白浮きしない
・塗り心地が良い
・防御力も高い
デメリット
・肌への負担が大きい
紫外線錯乱剤
メリット
・肌の上で紫外線を跳ね返す(散乱)成分なので、刺激が少ない
デメリット
・塗った直後は白くなる(しばらくたつと透明になる)
「紫外線吸収剤」ではなく、「紫外線散乱剤」を使用した日焼け止めを選ぶことは、自分のためだけでなく自然環境をまもることにもつながります。
肌に負担をかけない 正しい日焼け止めクリームの塗り方
教えて美肌ソムリエⓇ
Q:日焼け止めを塗る順番は?
A:基礎化粧品→化粧下地→日焼け止め→ファンデーション
化粧下地の役割は、ファンデーションなどのメークアップ料や、花粉、黄砂などが肌に直接付着するのを防ぐために「素肌とメークアップ料の間に保護膜をつくる」ということです。よって「日焼け止めは保護膜をつくったあとに塗布」が正解です。
Q:マスクの下も日焼け止めは必要?
A:必要です。
一般的な不織布のマスクは紫外線を通してしまうものもあり、日焼け止めを塗らないと、マスクをつけている部分、マスクをつけてない部分の色むらにつながります。毎日のちょこちょこ焼けは気付きにくいですが、日々の積み重ねが秋の初めに顔を出します。
Q:焼けやすい肌ってありますか?
A:ズバリ、乾燥しているお肌です。
生魚と干物だと水分たっぷりの生魚のほうが焼けるのに時間がかかりますね。それと同じです。しっかりと保湿をして日焼けを防ぎましょう。
教えていただいたのは…
エステサロン PURLY 原久子さん
美肌へと導くコンシェルジュ・美肌ソムリエⓇとして美容法や化粧品の正しい使い方をレクチャーするほか、美齢学指導員(過程修了)として、いつまでも美しく幸せに生きる方法を提案する。