☆ばんだい先生　家計アドバイス☆　

あなたのお宅の家計はいかがですか？　
ファイナンシャルプランナー（FP）の上級資格を持つばんだい先生が、家計改善や資産形成のポイントをアドバイスします。

  Q  ：長年の夢だったマイホーム取得に向かって猛勉強中です。ネットにはたくさんの情報があり、また家族で見学会に何回も行きました。しかしその結果、今は頭の中がパニックです。一体、誰の言葉を信じ、何から手をつけたらいいのか分からなくなりました。

  A  ：

ほとんどの方が同じ状態です。見学会巡りから家づくりをスタートし、これに長い期間を費やす方がたくさんいますが、それで建築業者や商品が決まることはなく、やがて訳が分からなくなります。家づくりセミナーには「もう2年も見学会巡りしています」という方がたくさん参加されます。家づくりは本来楽しいことなのに、全く楽しめない状態に陥ります。ここで家づくりのノウハウやセミナー内容は詳しく記載できませんので、今回は分かりやすく「失敗しないコツ」を紹介します。家づくりでの成功の定義は人まちまちですが、むしろ「成功する」よりも「失敗しない」方が簡単です。そして、失敗する方のパターンは決まっていて、次の3つですので、いずれかに該当したら要注意です。

 1. 納得しながら慎重に進めない人！　

勝手に期限を決めて、焦って大失敗する人です。家づくりに大事なことは順番に、資金・基本デザイン・業者選びの3つで、自分で決めます。これは絶対に省くことはできません。また答えを出すのに時間も掛かります。これを納得しながら進めることが結果的には最も安心・スムーズで時間が掛からない家づくりになります。

 2. 細かいことを気にして全体を見ない人！　

　例えば1円でも安くの人です。家づくりは損得でない面がありますので、最初に総額を把握することが最も効果的です。また、セミナーで一字一句をメモる人も失敗しやすい人に当てはまります。意外かもしれませんが、細かい点に気を取られ、あるいは自分に都合の良い内容だけを選択する傾向があります。家づくりの全体を理解することが対策です。

 3. 「比較」をしていない人！　

例えば、最初から工務店1社とだけ話を進めて大失敗する方で、特に注意が必要です。施主の嗜好（しこう）は常に変わります。これは成長している証ですので悪いことではありません。結果、最初に決めた1社にやがて違和感を持つようになります。これには複数の比較が対策になります。さらに、自分だけの提案をもらい、見比べて決めること。一方、事前にその提案をもらうための共通仕様書を施主が作ることも必要です。

最後に大事なコツ！　

人生の3大資金（①教育資金・②老後資金・③住宅資金）は、共に約3,000万円前後の金額が必要であり、かつ30年にわたる資金繰りです。密接に関連していて単独の解決はできません。また3大資金には優先順位があり、番号の順番通りです。そうすると実は家づくりは余ったお金で行う人生のイベントになります。住宅の資金計画書をもらった際には①と②が正しく計算・反映されているかが住宅資金計画のコツになります。

【アドバイス】

(1). 自分で決めるべきことは避けて通れません。

(2). 失敗の3パターンに該当しないように注意。

(3). ３大資金が正しく反映されていることが安心のコツ。

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