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【出雲市】<KOTOHA(ことは)>野菜が主役になる古民家のランチ

看護師として食育にも携わった妻の経験を生かして、夫の故郷・島根で体に優しい総菜とランチの古民家カフェを開店。
体にいいとされる食材のキーワード「まごわやさしい」に基づき、地産野菜をたっぷり取り入れたヘルシーな総菜は毎日5種類ほど。
店内では肉か魚の主菜に好みの総菜を2つ選ぶランチを提供(ご飯、野菜10種類入りサラダ、みそ汁付き1,200円、コーヒー+300円)。
取材日の主菜は「煮込みハンバーグ」「白身魚のあんがけ天ぷら」で、素材が引き立つ味わいにほっこり。
「まごわやさしい」とは、豆・ごま・わかめなど海藻・野菜・魚・しいたけなどきのこ類・いもの頭文字で、体にいいとされる食材を覚えやすくした合言葉。
同店の料理ではこれらを自然に取り入れられるようになっている。
手作りの「ふわふわ揚げがんも」は、まごわやさしいが全て入っており、出せば売り切れる名物。
取材日の「ごぼうの甘じょっぱ」は“甘じょっぱシリーズ”と称され、片栗粉を付けて揚げた根菜をしょうゆとお酢のタレに漬けたもので、タマネギや大根などのバリエーションがある。
どれも食感や味付けに工夫があり、主菜に引けをとらない存在感に箸が進む。
食後はモカが入っているのに酸味がおだやかで飲みやすいコーヒー(単品500円)などのドリンクや、手作りのケーキなどスイーツでゆっくりしたい。
野菜は夫の実家である雲南の畑のものなど地産野菜が中心。
調味料もしょうゆやみそなど地元のものに注目し、使ってみて納得いくものを選ぶ。
「濃いめの味付けで塩分(ナトリウム)が比較的多い総菜と、余分なナトリウムを排出するカリウムを含む野菜の総菜を組み合わせて、バランスを大事にしています」と店主夫妻。
家庭料理の延長…と謙遜するが、食材の組み合わせや味付けに目からうろこな発見があり、レシピをききたくなる。
夫婦とも異業種で働いていたが、妻は看護師で食育の書籍を出版した経験もあり、健康や食に携わる店をしたい、と夫の実家がある島根に大阪から移住。
実は店舗がある多伎にはゆかりがなかったそうだ。
「以前、里帰りのついでに立ち寄ったエリアでした。海沿いを走る道の雰囲気が気に入って、お店を開くならこんな場所がいいね…と話していたんです」
空き家バンクで物件を探し始めたところ、タイミングよく見つかったのがこの古民家だった。
3カ月かけて工務店と一緒に改装した店内も見どころ。
昭和レトロなガラスが入った窓や温かなランプの光で和モダンな雰囲気に、時間を忘れてくつろいでしまいそう。
KOTOHA(ことは)
住所:出雲市多伎町久村1541 【MAP】
電話:090-3035-5108
営業:10:00~17:00(ランチ11:30~14:00)
休み:火・水曜日ほか不定休
駐車場:あり
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(記事は2025年2月14日現在)

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