大山の麓の子育て学習センター「koselig（コーセリ）」内に、カフェが2025年３月オープンした。

築100年を超える古民家を改修した趣ある店内で、北欧の家庭料理が楽しめる。おもちゃや絵本、遊具もあり、子ども連れにはうれしいスポットだ。

北欧の家庭料理を再現した自家製ミートボールにマッシュポテト、本日のスープとパン、サラダを添えたプレートセット（2,000円）が看板メニュー。

ミートボールには大山ジビエ（イノシシ）を使用。味付けにはシナモンやカルダモンなど体を温めてくれる香辛料を使う。

寒さ厳しい北欧ならではのレシピで、甘酸っぱいコケモモのジャムと一緒にほおばるのも北欧流。現地では肉料理にこのジャムを合わせるのが定番だ。

セットドリンクはセーデルブレンドティー。スウェーデン王室で愛飲された紅茶で、ノーベル賞授賞式の晩さん会でも長年提供されていた。

オレンジピールやバラなどの花々、フルーツをブレンド。すっきりとした飲み口でほのかに甘く、香りは優雅。単品（1,000円）はポットで提供される。

ティーカップ２～３杯分あるので、グループでシェアするのもお勧め！

キーマカレーセット（ドリンク、サラダ付き、1,200円）などフードメニューは全て大山ジビエが使われている。

店主はイタリア語の通訳としても活躍しており、ピッツァセット（生ハム、サラダ、本日のスープ、ドリンク付き、1,500円）はローマ風の四角い形で提供する。

座席は土間のテーブル席と座敷から選べる。座敷は赤ちゃんを寝かせておいたり、おもちゃで遊ばせたりできるので、子ども連れがゆったり過ごせる。

店主は約20年前、コンセプトカフェ「ムーミンカフェ＆ベーカリー」の立ち上げに携わり、東京や福岡などで店長を務めた。

それまで北欧に特に関心はなかったが、フィンランド発ブランド・イッタラの皿に肉料理を盛りつけると、

付け合わせがなくても料理の魅力が引き立つ様子に感動。

「寒さ厳しい北欧の人たちは家の中でいかに快適に過ごすかを大事にしている。インテリアも食器もとてもおしゃれ」と北欧雑貨を集めるようになったという。

トムテではムーミングッズを買い求めることができ、照明も北欧製でおしゃれ。店名の由来となった、家や農場を守ってくれるとされる精霊「トムテ」の人形もあちこちに。

北欧の味だけでなく、現地にいるような気分も味わいに足を運んでもらいたい。