注文住宅やリノベーションなどを手がける設計工務店が食で地域貢献をしようと、2025年４月に開いた。

食堂のテーマは「美味しいは幸せ」。旬の食材や地元の調味料を取り入れたワンプレートに「体が喜ぶものを食べて、元気に過ごしてほしい」との思いを込めた。

オープンしたばかりということもあり、メニューは日替わりのふらっと定食のみ。総菜５～６品がのるプレートにごはん、スープが付く。

取材日はアオサの風味を効かせて揚げた「豆腐がんも」を、赤タマネギと塩麹（こうじ）のドレッシングでさっぱりと。

鉄製のフライパンにオリーブ油を引いて焼いたカブとズッキーニは自家製しょうゆ麹で。程よい塩味が野菜の甘みを引き立てている。

スナップエンドウとタマネギの中華風スープは自然な甘みにほっこり。

しょうゆやみそなど、調味料は地元のものを取り入れ、親しみやすい味わいに。

当面はふらっと定食のみだが、週に１日は無水カレーやガパオライスが登場する。事前予約で弁当やおかずのテークアウトも可能。

鉄工所として使われていた建物を2024年に改装した。１階部分に設けた食堂はガレージ風のシンプルな空間。さりげなく飾られた生花もおしゃれ！　

イベントなどに使えるスペースは食堂のオープン席でもあり、過ごしやすい天候の日には多くの利用がある。

同じフロアに住宅のショールームがあるのは設計工務店ならでは。

車いす利用者が使いやすい高さに設計したテーブルや手すり付きトイレもある。おむつ交換台や子ども用補助便座は家族連れにうれしい。

スタッフが気さくに話してくれるので、カウンターでの一人ランチが苦手な人にも安心。

おいしい野菜をしっかり食べて元気になりたいとき、ふらりと立ち寄りたい食堂だ。