SPECIAL TOPICS

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体験レポート2「島の体験博in隠岐」<海士町・Entô>

◎Entôについて

 昨年「隠岐ユネスコ世界ジオパークの泊まれる拠点施設」としてオープン。

 本館で受け付けをする。落ち着いた雰囲気でエントランスも海が見えて心地が良い。どんな部屋だろうと心が弾む。SHOPやレストラン、温泉も同館にある。受け付けが終わり、別館NESTへ案内いただく。

◎部屋

 木の穏やかな空間が広がり、気持ちの良い部屋。全室オーシャンビューで、部屋のどこにいてもジオパークの雄大な風景の隣にいる感覚を味わうことができる。

 テレビのない静かな空間は、船が間近に横切ることもあり、のんびりと海を眺めて穏やかな時間が過ごせた。テレビは希望すれば借りることもできたり、好きな音楽を流したい人は、Bluetoothスピーカーを借りたりすることもできる。

 

 アメニティーは環境に配慮しており、滞在後も使用できる竹の歯ブラシ(売店でも販売している)や、無添加全身シャンプーが置かれている。

 カラフェに用意されている水は、海士源泉の水。カップは海士町で作陶されている勇木史記さんの作品。

 館内着は綿100%で作られたオリジナル館内着が用意されていた。やさしい肌触りで着心地がとてもいい。あちらこちらに、さりげない心づかいが。おしゃれで細部まで気のきいたサービスに、いつまでもここにいたいという気持ちに。

 

 大浴場の温泉もあり、泉質は、疲労回復に効果のあるナトリウム・カルシウム塩化物泉。

◎展示室ジオルーム

 本物にふれる予習の場。地球と隠岐の成り立ちや島前3島の魅力などが学べるおしゃれな展示室。ジオパークへの理解が深まる。

 ライブラリーも併設。本は持ち出し可能で、部屋やパブリックスペースで静かに本を読むのもこのホテルの過ごし方。島の中央図書館の分室として、島民も気軽に利用できる施設になっているそう。本もおしゃれなものが多く、表紙を見るだけでも楽しい。

◎ディナー

 ディナーでは、その土地のものを使い尽くすというさまざまなアイディアのある美味な料理が楽しめた。

 岩牡蠣春香(はるか)。大きいカキを鉄板で1つ1つ丁寧に焼き、香りづけにレモンの皮を。カキと爽やかなレモンの相性がぴったり。味が濃く肉厚なカキに舌鼓を打つ。

 スタッフの方が「鉄板でフランベをするので写真を撮られるならお越しください」と声をかけてくださって、パフォーマンスを楽しんだ後にいただいた。牛は隠岐の急斜面で鍛えた筋肉質な肉が特徴で、歯切れがよくさっぱり。隠岐牛は、子牛の間に各地に出荷され、松坂牛などとして育てられ、出荷されるほどの牛だそう。

 写真右下の添えてあるものは「こじょうゆ味噌」。隠岐伝統の万能調味料だ。みその塩味が肉の甘みを引き立て、新しい組み合わせに驚く。

 デザートは崎みかんの皮まで使ったガトーショコラ。土を意識してガトーショコラを崩し、崎みかんのドライフルーツでみかんが咲いている様子を表現している。バニラアイスも卵を使わず作ったもので、味はもちろん、組み合わせも楽しい♪。

 他にも、「散歩道のサラダ」という島でとれたものを生かしたサラダなど、ここでしか味わえないアイディアが光る料理の数々が。

 

 島の文化を自分たちなりに解釈して、島のこだわり素材と掛け合わせ、新しい料理を生み出していく―。伝統を島外の人たちに伝えていく、という気持ちが伝わった。

◎早起きして

 ホテルの案内に、日の出の予測時間があったので、朝は早めに起きて外に出てみる。梅の花が咲き始めていた。朝の島の空気はここでしか味わえない特別なもの。部屋から見る朝日もシルクのような柔らかさで体を包み込む。

◎朝ごはん

 朝ごはんは「ふくぎ茶の茶がゆ」。カキの佃煮やワカメなどをごはんにのせ、別で用意されている「あごだしのふくぎ茶」をかけていただく。体に染み込む滋味深さ。1日元気に過ごせそう。

 いつまでもいたいという名残惜しさを残してホテルをチェックアウトし、2日目の体験へ向かう。特別な時間をぜひ体感してみて。

 

 EntôのHPはこちらから。

 


ダイジェストムービーはこちらからもご覧いただけます♪

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