SPECIAL TOPICS

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りび記者がゆく♪たびえーる<米子の町家を訪ねて>後編

城下町 商都・・・米子の町家を訪ねて

好奇心なら負けない「りびえ~る」記者が興味を持った場所、人、味などを訪ねる「りび記者がゆく たびえ~る」。米子の町家を訪ねる「春」の旅の後編です。

<奥行き>

❹もつ鍋 椿や

江戸期創業のまつや旅館が明治期に建てた旅館をリノベーション。

雰囲気が気に入り、8年前から飲食店として活用。昔ながらのたたずまいはお客さんにも好評。

なんといっても笑い通りから外堀通りにいたる約52㍍という奥行きが群を抜いてスゴイ。トオリニワ越しに外を見ていると車が横切っていき、レトロな窓や箱階段などを挟んで、明治と2022年をつなぐタイムトンネルのよう。

うひゃー 長い(+o+)

「52㍍⁉ 昔の短距離選手春さん、何秒で走れる?」(Yデスク)

「計りたくないなぁ((+_+))」(春)

箱階段すてき~♪

<吹き抜け 小屋組み 神棚>

❺石賀本店

明治12年の建築。大黒柱はケヤキの一本柱、横木は国産マツに漆(うるし)を施してあります。吹き抜けを見上げると、梁・束(つか)・貫(ぬき)で構成される小屋組みが残り、その規模に圧倒され「うわーっ」と思わず声が出た。

その下に鎮座する神棚がこれまた想像以上の大きさで、今度は声を失う。

この神棚には男性しか上がれず、「年末の掃除は自分しかできる人がいない」と店主は笑う。

 

ただただボー然

お掃除のお手伝いできなくてすみませ~ん

<蔵>

❻善五郎蔵

(国登録有形文化財)

石賀本店を建てた棟梁が手掛け明治24年にできた同店の三連蔵。中に入ると重々しい扉、格子や欄間越しの緑など外の喧騒や暑さも忘れ心が静まる。蔵には、珈琲専門店や衛星データ解析を行う会社、メガネ店、江戸前寿司店が入る。コーヒー店2階は立派な梁が渡る上質な和の空間になっていて、こだわりのコーヒーを味わいながらしつらいも堪能。

 

青空に白壁が映えて まぶしい!!

格子越しの緑が涼しげ
三連蔵の中央にあたるメガネ店「ボーイズ・ブルー スペクタクルズ」。より太く見事な梁が中央にドーン。大工さんの技をうかがい知ることができる

珈琲舎enで販売しているプレミアム竹炭珈琲は、鳥取の竹でおいしく焙煎した一品。ドリップバッグで気軽に楽しめる

<吹き抜け 小屋組み 茶室>

❼平野屋呉服店

江戸期の天保2年に建てられた町家で、店舗の吹き抜けには、見事な小屋組みが残っている。

交差する木材は太く数も多いのに、圧迫感はなく開放的。和の照明も趣を添えます。

ずーっと見ていたら、首が固まった(汗)

2階の奥には立派な真竹の床柱がしつらえられた茶室「玉樹庵」が残り、居るだけで背筋がピンっと。今もイベント時などに使われています。

 

 

どれとどれが

どうなってるの?!

町家のこれから

歴史ある町家、蔵を壊してなくしてしまうのではなく、リノベーションするなどして、貸したい人と借りたい人を結んだり、長く住み続けたりする流れが生まれてきつつあるのがいいですね。

※注意:非公開の場所もあります。営業中でも、店舗やお客さんの迷惑にならないようマナーを守ってまち歩きを楽しみましょう。

※参考資料:「米子の町家まちなみ八十八」(1100円、米子観光まちづくり公社発行、今井書店・米子まちなか観光案内所で取り扱い)

※取材協力:米子観光まちづくり公社(こちらから

 

前編はこちらから

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