読みもの

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「元気」のための基礎知識《慢性腎臓病と運動 編》

30代に突入した「大」の今年の目標は心身ともに健康第一! 将来の自分や家族のために、病気と健康の基礎知識を学びます。

《企画/島根県・島根大学医学部》

【今回の先生】

島根大学医学部 環境保健医学講座

環境予防医学 助教/理学療法士

山科 俊輔 先生

慢性腎臓病の基礎知識

慢性腎臓病(CKD)は、老廃物の処理など体にとって重要な役割のある腎臓の機能が慢性的に低下した状態を指します。

患者数は成人の5人に1人といわれ、とても身近な病気です。

CKDのための運動療法

▶腎機能が低下していても運動をしても大丈夫ですか?

かつては腎障害患者には運動制限がありましたが近年、日本腎臓学会や米国リハビリテーション学会など多くのガイドラインでは、総合的な健康へのメリットを重視し、安定したCKD患者には積極的な運動療法が勧められるようになりました。 

運動を取り入れることで、日常生活の動作(ADL)向上、心血管系機能の向上、精神的効果などが期待されます。

CKD患者のための運動療法は、①有酸素運動 ②筋力トレーニング ③柔軟体操 が基本になります。

先生「①~③を組み合わせるのがポイントです。曜日ごとに分散させると実践しやすいですよ」

例えば…

月→有酸素運動、火→柔軟体操、水→有酸素運動、木→筋トレ、金→有酸素運動、土→柔軟体操、日→筋トレ

今回のまとメモ♪

「今回は慢性腎臓病の方に向けた内容でしたが、改めて運動で体を動かすことの大切さを実感しました」

先生「運動で動きやすい体を保つことで自立した生活をできるだけ長く送ることができます。運動は始めるのにお金もかからないので、これを機にぜひ実践を!」

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