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コラム◆◇◆エキゾチック・トルコ VOL.4

異国の町を歩いてみたら・・・
~トルコ料理とメゼ~
メルハバ(こんにちは)。今回は、『食』をテーマにお話ししたいと思います。
トルコ料理は、世界三大料理のひとつと言われています。「どんな料理ですか?」とよく聞かれますが、トルコ料理にもいろいろあるので、ひとことで言い表せません。
イスタンブールの街角のドネルケバブ店。人気店では、1日200~300キロの肉を仕込んでも、夕方には売り切れてしまいます
日本でなじみのあるトルコ料理といえば、そぎ切りにした肉をパンに挟んだケバブ。トルコ語では、ドネルとかドネルケバブと言って、街で気軽に食べられるファストフード的存在なので、代表的なトルコ料理とはちょっと言いにくいです。
オスマン帝国時代には、ドライフルーツなどを使った肉料理も多かったようですが、現代のトルコ料理は、全体的に赤い色をしています。これは、トマトや赤ピーマンなどを発酵させて作る味噌(みそ)のようなペースト「サルチャ」を使うからです。
また、魚よりも肉料理の方が種類も豊富で食べる機会も多いですが、家庭では、野菜や豆が主菜になることもあり、意外とヘルシーな料理になります。ただし、油をしっかり使っているので、低カロリーにはなりません。
サルチャ。トマト、赤ピーマン、唐辛子の3種類のサルチャが一般的
また、メゼと言われる前菜やおつまみのような小皿料理があります。ほかの国の前菜と比べて、メゼはオリーブオイルを使った野菜や豆料理が特徴的です。
白チーズやヨーグルトなどもよく使われて、全体的にさっぱりしています。レストランや炉端焼き店へ行くと、メゼがショーケースの中に並べてあったり、テーブルまでカートで運ばれてきたりします。メニューからではなく、実際に見て注文できるのはわかりやすくてよいのですが、どれもおいしそうなので迷ってしまいます。結局、ついついたくさん選んでしまって、メイン料理を頼む前におなかがいっぱいになってしまったということも!
カートの上に並べられたメゼ。この中から気になるものを指差して注文することができます
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