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あそびばキッチン♪ 体のサビを防ぐ!?「フィトケミカルとは」

 

★あそびばキッチン★

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 \ 体のサビを防ぐ!? / 

フィトケミカルとは

「体のサビ」とはどんなものでしょうか? 例えば、包丁などの金属が空気に触れると酸化して「サビ」が生じますし、皮をむいたリンゴを放置すると酸化により茶色くなります。このように、日常でよく目にするサビる(酸化する)という現象が、実は私たちの体の中でも起こっています。

体のサビの原因「活性酸素」

私たち動物は、体に酸素をとりいれることでエネルギーを作り出し、日々の活動をしています。その過程で、吸い込んだ酸素の2~3%が酸化力の強い「活性酸素」に変わります。

この活性酸素多すぎると血管や細胞を傷つけるといわれており、具体的には、シミやシワなどの皮膚の老化、がん、動脈硬化、糖尿病、認知症、白内障といった病気の引き金になるともいわれているのです。

体のサビを抑制する「抗酸化」

活性酸素は、その発生量が適量であれば、私たちの体の免疫力を高める働きをしてくれます。ですが、過度なストレスや激しい運動などは発生量を増大させるため、ストレスの多い人や運動や肉体作業をする人などは、より注意が必要になります。

毎日の食事で心掛けたいのは抗酸化作用のある食べ物をとることで、栄養素としてはビタミンAビタミンC、Eなど。その他には「フィトケミカル」という食品成分も挙げられます。

フィトケミカルを含む食べ物

「フィトケミカル」の多くは、植物に含まれる天然の色素になります。

例えばニンジンの橙(だいだい)色の色素「β―カロテン」、トマトの赤色「リコピン」はよく聞く名称ですね。その他には、ブドウやブルーベリー、ナスに含まれる紫色の「アントシアニン」などがあります。こうした野菜や果物は、熟すほど色彩が濃くなり抗酸化作用も高まります。その力は旬の時期に最も高くなるので、旬の時期の植物は栄養的な価値が高いといわれることにもうなずけますね。

野菜や果物を選ぶときは、「色の濃さ」も考えてみると良いのではないでしょうか。

指導:佐々木 久美さん
(あそびばキッチン 管理栄養士)

山陰中央新報文化センター講師・日本体育協会公認スポーツ栄養士

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