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はちみつラボ(^^♪ミツバチの冬の過ごし方
寒い日が続き、「コタツから出たくないけど、出なきゃ。でも出たくない」と、格闘する日々を過ごしていますが、ミツバチたちは冬の間どのようにして過ごしていると思いますか。
私と同じく、寒さが苦手なミツバチたちも冬になると巣の中に閉じこもりますが、クマやヘビのように冬眠しているわけではありません。巣箱の中で活動しながら冬を越します。
産卵を休んでいる女王バチを中心にして、働きバチたちがからだを寄せ合い、蜂球をつくって寒さをしのいでいます。このとき、細かい羽ばたきで熱をおこして暖め合っているため、寒い冬でも巣の中は30度前後に保たれています。そして、たまに気温が上がったときは排便に出かけたり、たまに蜜や花粉を集めに外出したりします。冬眠はしないので、おなかにいっぱい蜜をため込んでおくのではなく、冬までに巣に蜜をためて、おなかが減ると蓄えておいたハチミツを食べて冬を乗り切ります。そのため、春から初夏にかけての花の蜜を求めて飛び回る養蜂場とは一転、冬場の蜂場はとても静か。
働き者で有名なミツバチも冬には休息時間を過ごし、春に花が咲くと生き生きと活動し始めます。私たちもミツバチのように、たまには休息を入れつつ、今年1年を豊かに過ごしていきましょう。
◎講師
いち花(か)
(はちみつマイスター・山陰中央新報文化センター講師)
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