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<PR>「元気」のための基礎知識 <慢性腎臓病編>

りびえーる健康取材班と学ぶ! 「元気」のための基礎知識

40代半ば、そろそろ健康に本気で気を付けたい取材班「河」。人生後半も元気でいるために、病気と健康の基礎知識を学びます。

企画/島根県・島根大学医学部

 

【今回の先生】

島根大学医学部附属病院
腎臓内科 診療教授/血液浄化治療部 部長
ワーキング・イノベーションセンター 准教授
NPO法人 日本腎臓病協会 幹事長
伊藤 孝史 先生

慢性腎臓病について

慢性腎臓病の患者さんが増えていると聞きましたが、どのような病気ですか? 

 

 実は今、20歳以上の8人に1人がり患しているといわれているんです。

 腎臓は握り拳(こぶし)くらいの大きさで、血液を1日に200㍑もろ過している、血管の塊ともいえる臓器。老廃物を尿にして出してくれるほか、図のような役割も果たしています。
 

 この腎臓の働きを表す数値(eGFR)が健康な人の60%以下に低下したり、タンパク尿などの異常が3カ月以上続く状態がどちらかでもあれば慢性腎臓病(CKD)と診断されます。

慢性腎臓病の症状

どのような症状が出るんでしょうか。

 そこなんです! 実は初期には全く症状がなく、健診結果に“注意”と出ても「体調も悪くないし」と軽く見られがちなんです。

 潜在的患者は多いのに「自分事と捉えてもらえない」…これが一番やっかいなところかもしれません。


 初期であれば生活改善と投薬などで治るんですが、ある程度進行すると元に戻すことができなくなり、透析などが必要に。そこまで進行すると、むくみやだるさ、貧血や動悸・息切れ、吐き気、嘔吐などが出てきます。


 早期発見には、何といっても定期的な健康診断が一番です。

伊藤先生「健康な腎臓が生卵だとしたら、火が通りきったら固まって元に戻らないけど、早く気づいて冷やせば温泉卵くらいで止まるでしょ?

この「冷やす」が医療行為ね」

 

河「なるほど、温泉卵なら固ゆでにはなってないですもんね!」

健康診断と日常生活での注意点

健診ではどんな数値に注意したらいいでしょうか。

eGFRといって、腎臓でろ過できなかった老廃物であるクレアチニンから計算された数値が、指標の一つです。

これの低下が“腎臓の血管がやられてるよ”のサイン。最初に話したように、60%を切ると慢性腎臓病ということに。

河「実は年度初めの健康診断で、腎臓の数値にチェックが付いたんですが、もしかして…

伊藤先生「どれどれ…おっと要注意じゃないですか、これ。水分あんまりとってないでしょ?」

河「水分におみそ汁とか入りますか?」

伊藤先生「汁物を勘定に入れたがる人はだいたい飲んでないかな(笑)

脳卒中の予兆

日常的にどんなことに気を付けたらいいでしょうか。

 腎臓病と密接につながる、糖尿病や高血圧・脂質異常症(高脂血症)などを防ぐ意味でも、「食事の栄養バランス」「適度な運動」「ストレスをためない」などは心がけて。

 食事で言うと、最近は糖質制限などがはやっているけど、糖質=主食を控えるとおかずを増やしがち。すると塩分も脂質も高くなってしまいます。バランスよく、が大事です。

 そして、肝心なのが水分です!

 できれば食事の汁物などを入れず、水かお茶だけで1日に1500ml=500mlのペットボトル3本分はとってください。

 そうすると、尿の色が自然と薄くなるので、日中の尿が薄い色かどうか、トイレのたびにチェックするといいですよ。


 「河」さんの数値も、水分に気を付ければ改善する可能性はあります!

今回のまとメモ♪

伊藤先生「気づかず病気が進行してしまうのを何とか食い止めたい。読者のあなたも、ぜひ健康診断の結果を一度チェックしてみてください!

河「自分にも可能性があったなんて! まさに『無症状だし』と思ってました。水分を採って、春の健診次第では詳しく診てもらおうかな…」

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