暖かい気温の日が増えるにつれて、今年も花粉に悩まされる方が増えてきているのではないでしょうか。2019年以降、花粉の飛散は減少傾向があるものの、今年は昨年よりも２割ほど増加しているそうです。

　毎年到来する花粉症の季節ですが、花粉症予防はどのような対策をしていますか。

　花粉症の症状がある方は内服薬に頼ったり、鼻うがいをしたり、さまざまな対策をとっているかと思います。その反面、私もスギ花粉の季節になるとまれに鼻や目がムズムズしますが、耳鼻科にいくほどつらくないからといって、対策などをほとんどしていない方も多いのではないでしょうか。

　花粉症は体内に入ってきた花粉を取り除こうとして、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出ますが、ハチミツにはそんなアレルギー症状を抑えてくれるという効果があるといわれています。

　非加熱のハチミツには、多くの種類のポリフェノールが含まれています。そのポリフェノールには花粉症の原因であるアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑えてくれる作用があるといわれています。そのため、ハチミツをティースプーン１杯、口に含み、口の中全体に塗るイメージで舌を回しながら飲むだけで、ノドのイガイガした症状を和らげてくれます。

　また、鼻の症状として、綿棒にハチミツを付けて、鼻孔辺りにハチミツを塗ることにより、ハチミツに含まれるビタミンB2が粘膜を正常にし、症状を緩和するといわれています。ハチミツを繰り返し何度も塗ることにより、鼻孔にハチミツの膜を作り、花粉をブロックしてくれます。しかし、炎症が起きている場合は悪化することがあるため、やめましょう。

　早めの準備が大切ですので、不快な症状をうまく抑えて、花粉の時期を乗り切りましょう。

◎講師

いち花（か）

（はちみつマイスター・山陰中央新報文化センター講師）

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