普段はあまり肌トラブルがない人も、「春先になると『敏感肌』になってしまう」ということがよくあります。これは季節が冬から春へと移り変わる気候変動によるもので、いくつかの要因に分けられます。

　一つ目は、紫外線量の増加です。3月ごろからぐんと増え、お肌の奥深くまで入っていきます。冬の間は紫外線量が低下しており、紫外線に対する肌の免疫力も低下しています。春になり紫外線量が増えると、その刺激にお肌が敏感に反応するのです。

　二つ目は、黄砂や花粉、PM2.5の飛散です。とにかく風が強い春。空気中に漂っているこれらの有害物質が直接肌に付着することで、肌のかゆみや赤み、ざらつきの原因になります。これらが、冬から引きずっているドライスキンと結びつくと、お肌への影響はかなり大きく、普段はあまり肌トラブルがない人でも敏感に反応してしまうのです。

　いずれも、お肌がしっかり潤っていてバリア機能が働いていると、そこまでひどくはならないので、まずはお肌を乾燥させないようにすることが大切です。その上で、紫外線や有害物質を寄せ付けない工夫をするとよいでしょう。

　また、気候の変動とは別に、ストレスが敏感肌の原因になることもあります。春は就職や異動、引っ越しなど、環境が大きく変化する人が多い季節。こういった変化だけでも、無意識のうちにストレスを受けていることは珍しくありません。ストレスや不眠は肌の代謝、バリア機能の低下原因となり、肌荒れにつながります。

　心もお肌も上手にストレスを取り除いて、きらきら輝くお肌で春を過ごしたいですね。

①やっぱり保湿が大切!!

　冬の大気の乾燥により、ドライになっている春先の肌。気温の上昇とともに、肌からは水分が蒸発…。機能が低下した肌は、うるおいが不足して敏感状態に！！　そこで肌の力を高めるために必要なのが保湿です！！

　乾燥した肌は、肌の表面のキメが乱れて、内側水分が蒸発しやすく、外部からの有害物質も肌の奥に入りやすい状態です。

②化粧下地＋ファンデーションで有害物質から肌をガード!!

　花粉や大気汚染物質・ＰＭ２．５など、大気中の刺激物質が肌に触れるのを防いでくれるのが化粧下地＋ファンデーション。マスクの摩擦からも肌を守ってくれるので、「マスクをしているからいいかな」と思わず、しっかりと塗りましょう！

③日焼け対策はしっかりと!!

　春になると増加する紫外線量。マスクをつけていても紫外線は透過して肌まで届いてしまいます。日焼け止めで紫外線からお肌をガード。日焼け止めは「紫外線散乱剤」入りの商品を選びましょう！

順番はコレ！

洗顔→スキンケア(化粧水・美容液・乳液・クリーム)→化粧下地→日焼け止め→メイク(ファンデーション)

教えていただいたのは…

エステサロン　ＰＵＲＬＹ　原久子さん

美肌へと導くコンシェルジュ・美肌ソムリエⓇとして美容法や化粧品の正しい使い方をレクチャーするほか、美齢学指導員（過程修了）として、いつまでも美しく幸せに生きる方法を提案する。

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