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あそびばキッチン♪ 食の砂漠を解決!『走るスーパーマーケット』

 「移動販売車」ってご存じでしょうか? 街角で見かける屋台やキッチンカーをイメージされる方も多いと思いますが、食料品や日用品を積んで地域を回る移動販売車というものもあります。昭和40年代に誕生し、「自在に移動できる店舗」として現在も各地で活躍しています。

「食の砂漠問題」とは

 現在、島根県は高齢化・過疎化などにより近所の商店も減り、食品や日用品を買うのに車での移動が不可欠となっています。そのため、高齢世帯では、買い物に行く場所や交通手段が限られ、買い物に困る方々も増えてきました。

 こうした現象は「食の砂漠問題」と呼ばれ、地方だけでなく、大都市でも深刻な問題となっています。

買い物できなくなると、体にも影響がある!?

 食品が購入しにくくなると、摂取する食品の幅が狭まり、栄養状態にも悪影響を与えるという報告があります。

 特に、肉や乳類などのタンパク質食品や野菜・果物などの摂取が減る傾向にあり、その状態が長引けば、虚弱、生活自立度の低下、孤食や閉じこもりが増える可能性が高いと考えられています。

 高齢になり生活の活動範囲が狭まっても、食品を購入できる状況を整備しておくことは、元気で長生きするために必要な社会課題なのです。

「選ぶ」「会話する」楽しみを提供する移動販売

 食の砂漠問題を解決する方法の一つが移動販売です。

 現在は配食や食品宅配など、さまざまなサービスがありますが、移動販売の良さは、商品を手に取って選んだり、なじみの販売員さんと会話を楽しめること。定期的に人やモノとの関わりを持つことが、地域に住むご高齢の方の日々の喜びや生きがいにつながるとも考えられるのです。

 移動販売車は、載せているお総菜などの商品も、その店によって特徴があります。私も実際にのぞいてみましたが、ワクワクしながら買い物を楽しめました。

 もし、おうちの近所を回っていたら、買い物してみてはいかがでしょう。

指導:佐々木 久美さん

(管理栄養士)

山陰中央新報文化センター講師・FC神楽しまね栄養アドバイザー

IG:こちらから

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