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はちみつラボ(^^♪ ビーポーレンを知っていますか
ミツバチの産物として、一般的に知られているのは、ハチミツやロイヤルゼリー、プロポリス、ミツロウでしょうか。その他にもビーポーレン(花粉団子)というものがあるのを知っていますか。今回はよく知られていないミツバチたちの産物のお話です。
ミツバチが花の間を飛び回りながら蜜を採集するときに、体中にたくさんの花粉が付着します。ミツバチは体に付着した花粉を少しずつ足で集めながら丸め、蜜などとともに練り固めて“ビーポーレン”にします。ビーポーレンは、後ろ足の先にある「花粉かご」に詰め込んで、巣へ持ち帰ったあとは六角形の巣房で大切に保管されます。
ミツバチがオレンジ色の大きな球体を後ろ足にぶら下げていることがあります。これが「花粉かご」です。色合いは採ってきた花の花粉によって異なり、黄色やオレンジ、白などが存在します。
1匹のミツバチが一度に持ち帰る花粉団子の重さは両足で30㍉㌘ほどです。これは米粒大ほどの大きさで、自分の体重の約1/3の重さ。小さい体の中に花の蜜をためて、足には重い荷物をもって、巣に運ぶとはとても重労働ですよね。
巣房で保管したビーポーレンはやがて発酵して、“ビーブレッド(蜂パン)”になり、働きバチや幼虫にとっての重要なたんぱく資源になります。また、女王バチのエサとなるロイヤルゼリーを作り出す栄養源ともなるため、ミツバチにとってなくてはならない「完全栄養食品」なのです。ミツバチだけでなく、人間が食べても栄養価が高く、ヨーロッパや中国では古くから取り入れられてきました。しかし、スーパーフードだけど注意点もある、ビーポーレンのとり方などについてのお話は、また次回にしたいと思います。
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