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<PR>「元気」のための基礎知識 <冬の感染症は基本の徹底で防ごう! 編>
りびえーる健康取材班と学ぶ! 「元気」のための基礎知識
そろそろ健康に本気で気を付けたい、本年4度目の年女・取材班「河」。人生後半も元気でいるために、病気と健康の基礎知識を学びます。
企画/島根県・島根大学医学部
この冬、一層気を付けたい感染症
今年の冬の感染症にはどんな傾向がありますか?
低温・乾燥で感染症が増え始める時期に入り、一般に「かぜ」といわれる症状で発熱する患者さんも増えてきました。
今年はコロナとインフルエンザの同時流行が懸念されています。先に冬が来た南半球でも8%程度の同時罹患(りかん)が報告されました。島根県では、11月中旬時点でインフルエンザ患者が出ており、コロナもすでに第8波に入っているので十分注意が必要です。
予防は基本が何より大切
普段どんなことに気を付けたら?
感染症の感染経路は図のとおりですが、いずれも正しい手洗い・マスク着用に加えて、コロナは三密を避けることで、かなり防ぐことができます。
まず正しい手洗い。
手のひらや甲、指の間、親指の付け根から手首までしっかり丁寧に洗うこと。これを、不特定多数が触れるドアや道具などに触った後、飲食の前、帰宅時など適切なタイミングでこまめに行います。
消毒も適宜行うといいですね。
そしてマスク。
インフルエンザは発病の1日前、コロナは2日前から周囲にウイルスをうつしますから、マスクは予防と同時に自分が罹患していた場合、周囲に広げない効果があります。
さらに、行動制限解除で少し気分がゆるみがちな今、あらためて室内の換気、空気の流れを作ることを意識しましょう。
ワクチン接種について
ワクチン接種は病気に罹患しにくくする目的のほか、万一罹患したときに重篤化を防ぐ意味でエビデンスもある重要な対抗策。いろいろな考え方はありますが、接種をおすすめします。
腸内環境を良くして免疫を上げる…といった飲料も見かけます
乳酸菌で腸を活性化したり、細菌やウイルスなどの病原体を腸内粘膜から体内に入れにくくする目的で、便通改善の一助とするのは理にかなっていますが、効果は人によるかもしれません。
お通じや食欲の有無、疲労・倦怠感の度合いなど、普段から自分の元気の目安に敏感になっておくことが重要だと考えます。
感染を自分のこととして考えておこう
知人がコロナ感染するなど、身に迫ってきたように思います
特にコロナに関しては、もはやウイルスに触れずにいることは難しいと考えましょう。保健所でも「予防もワクチンも万全だったのに、どこで感染したのか…」という患者さんの声を聞きます。
今、重要なことは「感染を自分のこととしてイメージしておく」こと。
罹患した人から体験や対策を聞いておくのも役立ちます。「かかったかも」に備え、年末年始の休業なども想定に入れて、かかりつけ医の診療日や休日診療所の連絡先などを確認しておきましょう。
救急外来の利用は、現場の過密を防ぐ意味でも冷静・慎重に。