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【WEB限定連載】ゆうこさん、私オシャレになれますか? vol.2-2023.1<巻き物でシャレる!編>

 「服はたくさんあるのに“着るもの”がない」「私この色や形しか似合わないし、センスもない」「オシャレしても見せる場も人もない」…オシャレ難民な私たちの服選び・着こなしにときめくためのヒントをくれるファッション企画。

Who is ゆうこさん??

 教えてくれるのは、松江市在住のファッションコーディネーター・ゆうこさん(44)。

通算20年以上のアパレル勤務と接客した約5万人のコーデ実績を活かし、リアルに使える“シャレるためのヒント”を届けます。

 

オシャレの効能は、心をポジティブにできること。たとえ家で一人のときも、鏡に映る自分自身に「なんかいい感じ!」とワクワクできる方がいい。

『あの人いつもオシャレね』と感じる人は、その服を着こなして『自分のもの』にしています。服の量やブランド、値段はもちろん、年齢も関係ありません。そのときの自分に合うものを上手に選び、着こなしの簡単なテクニックをプラスしたら、誰もがオシャレになれます」

 

センスアップは一日にしてならず! 今回はマフラーやストールなどの選び方、使いこなし術を教わりましょう♪

 

「ゆうこさん、私巻き物でオシャレになれますか?」

もちろんです!!!!

巻き物をコーディネートに取り入れる

マフラー・ストールは暖を取れるだけでなく、羽織ったり巻いたりすることでオシャレに見える、冬には欠かせないアイテムです。

巻き物を上手に取り入れることで得られる大きなメリットは…ずばり、小顔効果
顔よりも大きいマフラーやストールを身に着けることで、ボリューム感と相対的に小顔効果を得られます。

 

知っておこう、マフラーとストールの違い


マフラー
主に冬に活躍する長方形の襟巻きのこと。
ニットやウール素材のような厚手生地で作られていて、ボリューム感があるのが特徴。

ストール
形は長方形や正方形で、比較的薄手。
春夏は軽めのコットン素材、秋冬はウールやカシミヤなど、季節に合わせて選べばオールシーズン使えるファッションアイテム。
 

ここをチェック! 巻き物購入時のポイント

★永く愛用できるもの

洋服に比べて流行に左右されにくいので、無地やチェック柄といった定番物を買っておくと飽きがきにくいです。
 

肌触りが良いもの

皮膚が薄い首周りに巻く物なので、自分の肌に合った素材の物を選ぶのがベスト!
 

★似合う色味は肌の色で異なる!

顔回りにくる色なので、似合う・似合わないがはっきりしてくると思います。
選ぶときは必ず首元に当ててみて、肌とのバランスをチェックしてください。

 

手持ちの服の色と合うか考える

自分の服と3パターンコーデができればOK!
その時着ているコーデだけで選ぶと失敗しやすいので注意です。

 

Point! 処分するタイミング

・毛玉や毛羽立ちが目立つようになったとき
・デザインが合わなくなったとき
・新しいマフラーを買ったとき
・3年以上使わなかったとき

 

経年劣化を目安にするのはもちろん、似合うものは年とともに変わってくることにも注目。

SENSE UP! アウターとの色合わせアイディア

1.色味を合わせてコーデに統一感を出す

 

アウターと巻き物を近い色で合わせるのも◎。

アウターがブラックであれば、巻き物はグレー…などにすると、統一感が出て大人なあか抜けスタイルに!

2.ロングコート×映えストール・マフラー

見える面積が大きい長めのコートは、反対色や映える色の巻物を合わせると目線が上に行くのでスタイルアップ効果が期待できます。

アウターがブラックなら、巻き物を白や赤、派手過ぎないチェックなどの柄物に。

SENSE UP! 回す、結ぶ…簡単な巻き方でシャレる!

マフラーで…一重巻きを結んだだけの簡単スタイル

1.首を中心に全体を1:3くらいに分けて肩にかける(長さは調整してください)
2.長いほうを首に1周回す。喉元に立体感が出るように調整する
3.長いほうを短い端の上に重ねる
4.下から端を引き出して整える。正面近くで垂らしても、少し回して角度をつけても

厚手のマフラーなら、ばさっと回しかけるだけでもOK。

ポイントはあごまわりの立体感で、適度なゆるみと立ち上がりを演出すると◎。

マフラーで…回した端を輪に通すスタイル

1.両端が同じくらいの長さになるように1周回す
2.片方の端を首前のループに通す
3.もう片方も同様に通す
4.左右と前を少しずつつまんでボリューム感を出す

ストールで…フリンジを生かし肩まで覆うアシメトリースタイル

1.短いほうを胸前で結べるくらいの長さが取れる比率で肩にかける
2.生地に折り山を作るように持ち上げる
3.肩から斜めに折り上げるようなイメージで1周巻く
4.生地の端と端を取って胸前へ持ってくる
5.生地の端と端を胸前で軽く結ぶ
6.結び目の位置が斜めになるよう、バランスを見ながら全体の収まりを直す

横・後ろから見たところ。

フリンジで動きが出て、後ろ姿もステキ♪

ストールで…素材違いで巻き方をアレンジ

ストールの素材を少し薄手のやわらかいものに(写真はガーゼ系)に変えてみた。

先ほどよりもやや幅を絞って、結び目を強調するアレンジも。

シンプルにひと巻きする場合は、布の四つ角のうち一つの角を持ち、四角の対角線の長さで巻くことをイメージすると、垂らしたときに先が細く長くなって動きが出せるうえ、縦長効果を発揮!

 

最大のポイントはボリューム感×くずし感!

記者の普段の巻き物使いと、ゆうこさんのアレンジとを比較。

同じ結び方だが、左右前後と適宜引き出してふっくらとさせるだけでこなれ感が出て、重心も上がるのを実感。

実は写真のマフラーは母が編んでくれた20数年もの。最近はほとんど出番がなかったのだが…手持ちのものが見違えるとはこのこと

 

ストールも、襟元が詰まったほうが風を通さず温かいと思い込んでいたが…

ラフな感じがオシャレだし、しかもいつもよりあったかい! これが『着る』じゃなく『着こなす』なんですね~」と思い込みを反省。

「通勤スタイルがキマると一日うれしいですよね♪ 首の後ろ側と肩を包むようにすると温かさが違いますよ」とゆうこさん。

今回のまとめ

★アウターと同系色であか抜け、あるいはアクセントになる色を使ってスタイルアップを狙う

★仕上がりの立体感を出すため、布の対角線を使ったり、ラフなくしゃっと感をキープすることを意識。

 巻いてからは、ほぐす・つまんで引き出すなどで、ボリューム感を演出する

仕上げに少し角度をつけるだけでも見栄えやこなれ感が変わるので、鏡でチェックしながら動かして、変化を楽しんで!

ファッションコーディネーター:ゆうこさん(松江市)

1978年生まれ。通算20年以上のアパレル勤務と接客した約5万人のコーデ実績を活かし、クローゼット診断やファッション相談を行うコーディネーターとして活動中。

「自分にワクワクしよう」…今あるものを生かすことを軸に、着ることを楽しみながらその人らしさを“もう一歩”引き出すコーディネートを提案し続ける。

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