読みもの

読みもの

はちみつラボ(^^♪天然素材ならでは 優れた蜜蝋キャンドル

 日に日に寒さが本格的になり、クリスマスを控えた街の華やかさに心が弾むこの頃。ホットドリンクにハチミツを入れてホッとひと息つく日が多くなってまいりました。

 さて、今回のテーマはミツバチたちの産品、蜜蝋(ミツロウ)について、お話ししたいと思います。「蜜蝋」とは、ミツバチたちがハチミツをためたり卵を育てたりするのに、六角形の部屋を働き蜂が体から分泌する蝋で作ります。その蝋のことを蜜蝋といいます。今では、化粧品や家具のワックスなど、さまざまな用途で使用されていますが、その中でも蜜蝋キャンドルは古代から「神からの贈り物」として中世ヨーロッパでは教会の儀式用に使われており、つねに貴重品として扱われていました。

 蜜蝋キャンドルは、天然素材の蝋ならではの優れている点があります。まず、蜜蝋はプロポリスやビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素、ポリフェノールなど約170種類以上もの栄養を含んでいるので、キャンドルを灯すことで、(ほんのわずかだとは思いますが)その蜜蝋の成分を呼吸器から取り入れることができるといわれています。また、アレルギーのもとになる空気中のウイルス、カビ、ダニ、花粉などの有害物質を包み込む力があり、お部屋の空気を清浄化できる天然の空気清浄器ともいわれています。
 クリスマスの夜を照らす灯りとして、古くから、そしてさまざまな素材がある現代でも、「クリスマスは“蜜蝋キャンドル”」と、特別に扱われているものです。キャンドルに火を灯した瞬間に、暖かく包み込むような優しいオレンジ色の光を放ち、甘いハチミツの香りがします。昔の人々は、それを太陽の光の代わりとして崇めていたそうです。実際に灯すと、あなたにもそんな思いを感じられるのではないでしょうか。

 

◎講師

 いち花(か)

(はちみつマイスター・山陰中央新報文化センター講師)

HP:こちらへ

一覧へ戻る