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WEBでも教えて!青山せんせい 自立を促す! 10代後半との付き合い方 編
りびえ~る本紙で掲載するたびに大きな反響がある、子育て応援企画「教えて!青山せんせい」のWEB版。
就学前から10代後半までの子どもたちを持つ親&祖父母へ向けて、毎回さまざまなテーマをお届け。どの世代へ向けたお話も、どこかで必ずあなたのお子さん・お孫さんにつながるのが不思議です。
子どもも親も祖父母も幸せになる…子育てを楽しんじゃうヒントを、この連載で見つけてください!
自立を促す! 10代後半との付き合い方 編
成人年齢が18歳に引き下げられ、2023年の成人の日は例年になく新鮮な一日になりました。
とはいえ「10代後半の子どもたちって、まだまだ頼りないし…」と、ことわが子に関しては特に、心配が尽きない大人も多いのでは。
その“心配”、かえって彼らの精神的な成長を止めていませんか?
それでは今回も…教えて!青山せんせい!
未熟=子ども…その思考の落とし穴
「10代後半の子ども」
と、ここまで書きながら、私は違和感を感じるんです。
もちろん表現上、書くことはあるのですが、いつも思うことです。
というのも、その年ごろをして「子ども」なのかなって思うのです。
そりゃあ大人の世代から見れば、まだまだ未熟だし、知らないことがいっぱいあるでしょう。
でも、“知らないこと”がいっぱいあって未熟だからって、=子どもなのか??と思うのです。
「未熟で知らないことがある」から子ども
それだけで言ったら、オトナにだってそういう人、たくさんいるでしょうね。
だから、10代後半を語るとき、ふと「本当に子ども扱いをしていていいのかな??」と思うのです。
実際にその年齢の子どもは脳力的にみても、いわゆる大人とは変わらないとも言われています。
ただ法律的な未成年という部分もあり、「社会」のことを知らないので、子ども扱いをしてしまうのですよね。
その子ども扱いする感覚が、実は結構さまざまなことを難しくしているのかもしれませんね。
大人が「信じる」ことが子どもの自立の第一歩
何が言いたいかというと
本当は自分で考えたり行動したりできるのに、大人の世代が「まだ早いから」と、
情報を与えていない
選択肢を与えていない
のではないか、ということです。
それによって
判断できないようにさせている
選択できない事態になっている
もしかしたらそれ故に、子どもっぽい言動があるのかもしれません。
周りの大人が「子どもっぽい」扱いをするから、一層できない自分を演じるし、
できない自分を「らしさ」だと思いこむのではないでしょうか。
子どもを子ども扱いするほど、子どもはいつまでも「できない」。
逆に言えば、子どもをできる存在だと信じれば、
子どもはその期待に応えるかのように、少しづつ成長するのではないでしょうか??
いや…するんです。成長するのです、彼らは。
さて、どっちがいいですか??
いつまでも「まだ早いんだから」と子ども扱いされて、未熟なオトナ風のオトナと
できるんだよと周囲に信じられて、未熟な部分さえ理解して、チャレンジするコドモと
あなたの子どもなら、どっちを応援したいですか??
これ、10代後半はもちろん、
もしかしたらとっくに大人になった年頃の子どもに接するときにも、すごく大事な視点ですよ。
「しあわせなおかあさん塾」青山節美さん(松江市)
親学ファシリテーターとして4000人以上のお母さんたちと接する中で、「親が変われば子どもの未来は変わる」を理念に2018年同塾を開講、講座動員数は現在延べ1万人以上。
登録者数2.25万人(2月末現在)を数えるYouTubeチャンネル「未来へつながるしあわせな子育て塾」でも迷える親たちへ具体的なヒントとエールを送り続けている。