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【WEB限定連載】ゆうこさん、私オシャレになれますか?vol.6-2023.5<脱★ムダ服でコーデ上手へ! 編>

「服はたくさんあるのに“着るもの”がない」「私この色や形しか似合わないし、センスもない」「オシャレしても見せる場も人もない」…オシャレ難民な私たちの服選び・着こなしにときめくためのヒントをくれるファッション企画。

Who is ゆうこさん??

 教えてくれるのは、松江市在住のファッションコーディネーター・ゆうこさん(44)。

通算20年以上のアパレル勤務と接客した約5万人のコーデ実績を活かし、リアルに使える“シャレるためのヒント”を届けます。

『あの人いつもオシャレね』と感じる人は、その服を着こなして『自分のもの』にしています。服の量やブランド、値段はもちろん、年齢も関係ありません。そのときの自分に合うものを上手に選び、着こなしの簡単なテクニックをプラスしたら、誰もがオシャレになれます」

センスアップは一日にしてならず!

今回はコーデ下手の原因・タンスの肥やし=“ムダ服”を作らない買い方を学びます。

 

「ゆうこさん、私もムダ服をなくせますか?」

もちろんです!!!!

ムダ服とは?

買ったものの、思うように使えていない服…これが「ムダ服」です。

前回、編集・河さんのクローゼット&たんすをチェックしていて、たびたび話題に出ました。

着る人や服そのものの経年変化で着なくなった服とは、根本的に違います。

買ったばかり、あるいは何度かコーデしてみるもののイマイチ活躍させられないもので、服が好き・多いという人にはピンとくることがあると思います。

買い物をする動機は「必要だから!」が何より一番。でも「欲しいから」「安いから」の時もありますよね。

モールやファストファッションの店に出かければ年中セールをしているような昨今、つい値段につられて服を買ってしまう…このように「安いから」が買う理由の場合は要注意です!

「安いから買っちゃおう」のデメリット

経済的でない

モールでぶらぶらしながら別々のお店でちょこちょこ買っていると、1枚あたりの価格に目隠しされて何着も買ってしまいがち。

気が付けばあっという間に財布が軽く、ということも。

買い物そのものがストレス解消になっていませんか?

「まあ、いっか!」の妥協点がある

セールなどで価格が安いと悩むのも面倒で、「気になるところはあるけど、まあこの値段なら…」とレジへ行ってしまう。

でも“妥協点”があると、そこがいつまでも気になり結局着ない、という経験はありませんか?

必然的に、一軍にできない服が増えていきます

 

コーデが難しくなる

ムダ服が増えてしまった結果の、最大のデメリットがここです。

収納場所で、ピンとこない・コーデがしにくい服が邪魔をして、あなたを本当に素敵に見せてくれる服のコーデを思いつきにくくなります。

 着にくいのにも関わらず、組み合わせるときに「買ったばかりだから着たい、使わなくちゃ」という心理も働いてしまい、さらに迷うことに。

SENSE UP! コーデを邪魔するムダ服を増やさない

オシャレへの近道は、「本当に必要なもの・欲しいもの」を買うこと。

目先の価格にとらわれず、見極めて買うことには、大きなメリットがあります。

 

心からの満足感が得られる

本当に欲しいものが値が張るものだと、手の届く似たものを買ってしまいがち。

でもそれでは結局満足感を得られず、似た商品の買い物を繰り返す=トータルで考えてムダを増やすことに。

 

編集・河さんの例ですが、若いころから「いつか手に入れたい」という海外メーカーのボーダーカットソーがあったそうです。

でもそれは当時20代の河さんには少し高値。

似たものを買うのだけど、結局「あれが欲しい」の解消に至らないうえ、何枚買っても満足できない

最近、このムダ服買いに終止符を打つべく念願のその商品を購入。

カジュアルなアイテムながら、品質のよさゆえコーデ次第でおでかけ着にできることにも大満足だそう(もうムダ買いはなさそうですね)。

長く着たいからと大事に扱うことにつながるのも、SDGsに合った考え方で大正解です。

妥協するなら「使える妥協を」

価格を理由にした妥協はNG。

するならば、自分の新たな魅力発見へのときめきがある「使える妥協」しましょう。

 

例えば「パンツが欲しいな」と思っていたとします。

「買おう!」と決めていたのは、細身のパンツ。でもどこに行っても、何度試着しても納得のいくパンツに出会えない…。

雑誌やネットで見た素敵なスタイリングも、自分の体形にあうとは限りませんし、そもそも細かな部分まで理想通りの品物に出合うことなどめったにありませんから、これは当然ですね。

そこで、店員さんに勧められた、少し細身の「サスペンダーパンツ」を履いてみると、意外や意外!

かなりしっくりきて、すぐお気に入りに!

少しの妥協で「私ってこんな服も似合うんだ!」とお気に入りの一着に出合うことができた。

求めていたものではないけれど、心から満足感の得られる、ときめく買い物ができたことになる…これが「使える妥協」です。

STEP UP! ときめきのある買い物がコーデ上手の近道

「安いから」と買うよりも、私なりの「買おう!」の理由付けを改めて見直してみましょう。

季節性も加味して、例えば次のような感じで着ることを楽しんでみて。

手持ちの服を整理して、新しい服を迎え入れる

処分してないシャツを片付けてから、新しいシャツを「買おう!」といったように、片付けとセットで考えるのはおすすめです。

ムダ服を処分して、今このときからのあなたに似合う服を見つけましょう。

自分が着たところをイメージでき、手持ちの服と3コーデできる服

繰り返すようですが、買うならば自分が普段よく着る服と組み合わせ、着回しをイメージできる服を。

一着を買ったために、ほかの何かが必要になる服は賢い買い物と言えません。

<薄着になる時期>1枚でも様になり、ボトムともバランスがいいもの

「アンダーを着込んで外側だけ春服」があるあるな山陰にも、ようやく薄着を楽しめる季節がやってきました。

この時期ならではのルールとして、デザイン性のあるカットソーやシャツ、ワンピースなど、ボトムと合わせるだけで映える服、1枚で完結するを楽しんでみて。

今回のまとめ

ムダ服がコーデ下手を誘発していると心得よ

★本当に欲しいものならば、妥協せずときめきを大切に

自分なりの買い物ルールを考えてみよう

ファッションコーディネーター:ゆうこさん(松江市)

1978年生まれ。通算20年以上のアパレル勤務と接客した約5万人のコーデ実績を活かし、クローゼット診断やファッション相談を行うコーディネーターとして活動中。

「自分にワクワクしよう」…今あるものを生かすことを軸に、着ることを楽しみながらその人らしさを“もう一歩”引き出すコーディネートを提案し続ける。

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