読みもの

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「元気」のための基礎知識 《からだの健康は口の中から!歯と口のケアを大切に 編》<PR>

30歳を前に体の変化を感じながらも目を背けてきた取材班の「大」。

健康に長生きしたい! 今だからこそ、病気と健康の基礎知識を学びます。

 

企画/島根県・島根大学医学部

【今回の先生】

島根大学医学部歯科口腔外科学講座教授

歯学博士

国際口腔顎顔面外科専門医(FIBCSOMS)

日本口腔外科学会認定 指導医/専門医

管野 貴浩 先生

放っておくと「こわ~い」歯周病!

食べた残りかすが歯の表面に付着し続けると、細菌の集合体「プラーク」と呼ばれる白くネバネバしたものになり、目に見える歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境目にもたまります。

プラークには歯周病菌や虫歯菌など500~700種類の細菌がいて、これらは死滅しても毒素を発生し続けます

プラークが停滞すると歯肉が腫れるなどの炎症が起き、さらに進行すると、歯を支える組織を破壊していきます。

これが「歯周病」で、歯を失う大きな原因の一つでもあります。

プラークは早ければ、歯ブラシのほか、デンタルフロスや歯間ブラシなどの器具を使って除去できます。

ただ、セルフケアで取り切るのは難しいので、3カ月~半年に1回、歯医者でプロフェッショナルケアを受けましょう。

管野先生「歯にトラブルが起きてから歯医者さんに行っていませんか? 症状が起きる前から、定期的に通うことがとても大切ですよ」

「行こう行こうと思いつつ、何もないからいいか…と思っていました。すぐにかかりつけ医を見つけます!」

歯周病と全身の病気の「密接な」関係

口の中の病気で身近な歯周病。その影響は、口の中だけにとどまらず、全身に及ぶとして近年注視されています。

特に糖尿病とは、悪い影響を与え合う密接な関係があります。

歯周病が進行して、歯肉の中で生まれた炎症性物質は、血糖値を下げる大切な役割をするインスリンの働きを阻害

インスリンの働きが鈍い高血糖状態の糖尿病の人は、歯周病により症状が悪化し、さらに、抵抗力の低下により歯周病の悪化にもつながる「負のサイクル」を引き起こすことが明らかになっています。

管野先生「歯周病菌は炎症を起こした歯茎の血管から入り込み、全身を巡ります。歯茎を健康的に保っておかないと、いつでも歯周病菌が、歯周ポケットの血管をつたって体内に侵入していきやすい状態になります」

 

「こ、こわい…。まさに『からだの健康は口の健康から』ですね!」

よくかんで「オーラルフレイル」を予防

食事をかんで飲み込む、人と話す、笑う。

普段当たり前に行う動作も「口の健康」があってこそ。

 

むせる、誤嚥(ごえん)、硬いものがかめないなど、口腔機能が衰えていく「オーラルフレイル」になると、心身の健康にも影響があります。

オーラルフレイルは、健康的な口の中を保ち、日頃から食事の時によくかむ、といった意識と行動で、予防はもちろん改善もできます。

 

「パ・タ・カ・ラ」と1音ずつ発音する口腔体操もオススメです!▷▷▷

今回のまとメモ♪

「口の中と全身の関わりがよく分かりました。大好きなお肉を食べて、カラオケにも通い続けられるよう、今から気をつけます!」

 

管野先生「口腔機能は、人が人らしい生活を送るために大切な役割を担っています。口を健康に保ち、健康に使い、人生をよりハッピーに過ごしましょう!」

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