読みもの

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コラム◆◇◆アンニョンハセヨ 韓国 VOL.2

そうだったのか!韓国語

アンニョンハセヨ!いよいよ10月25日から米子ソウル便が運航再開され、韓国がますます身近な存在となりますね。

今後は観光客の方やテレビなどを通じて韓国語に触れる機会も増えてくるのではないでしょうか?

そんなタイミングに、ぜひ皆様にも韓国のことばの世界をのぞいてみていただきたいと思います。

朴香善(パク・ヒャンソン)

韓国・ソウル特別市出身、出雲市在住

山陰中央新報文化センター韓国語講座講師


■ハングルって何?

「ハングル」とは韓国の言葉を書き表す「文字」のことを指します。「ひらがな」「アルファベット」などと同じですね。従って「アンニョンハセヨ」「カムサハムニダ」などと話したときに「ハングルがお上手ですね」と言うと間違いで、「韓国語がお上手ですね」と言うのが正解なのです。どうぞご参考に。

「記号みたいで見ても分からんわ~」と思われがちなハングルですが、その仕組みは驚くほど合理的で画期的なのですよ! どのようにして生まれたのか、その歴史をご紹介します。

■こうして始まったハングル

「ハングル」は、朝鮮王朝4代目の王である世宗(セジョン)大王により、1443年に作られたのが始まりです。「誰もが読み書きができて、文字を学ぶことで豊かに暮らせる国を」。そんな願いのもとプロジェクトが開始されました。上流階級の特権として文字(漢字)が独占され、法律も経済も世の中の情報も伝えられることがなかった時代に、庶民にも広めようと、覚えやすい文字を一から創った世宗大王の心意気と国民への愛によって、現代の韓国の姿があるのです。
韓国では毎年10月9日が「ハングルの日」として国民の祝祭日に制定されており、世宗大王の功績を称え、ハングルを愛する意識を高める日となっています。

■組み合わせれば簡単!ハングルの仕組み

ハングルの最小単位は子音と母音の組み合わせで構成されています。読むときはローマ字読みを参考にすると簡単です。仕組みがわかったらまるで暗号を解読するように読めて楽しいですよ!

 母音の一部 

① ㅏ[a] ② ㅑ[ya]

③ ㅗ[o] ④ ㅛ[yo]

⑤ ㅜ[u] ⑥ ㅠ[yu]

⑦ ㅡ[u']⑧ ㅣ[i]

⑨ ㅔ[e] ⑩ ㅘ[wa]

※[ ]はローマ字での読み方

 基本子音14個 

❶ ㄱ[k/g]  ❷ ㄷ[t/d]

❸ ㅂ[p/b]  ❹ㅈ[ch/j]

1️⃣ ㄴ[n]   2️⃣ ㄹ[r]

3️⃣ ㅁ[m]  4️⃣ ㅅ[s]

5️⃣ ㅇ[ー]  6️⃣ ㅊ[CH]

7️⃣ ㅋ[K]   8️⃣ ㅌ[T]

9️⃣ ㅍ[P]   1⃣0⃣ ㅎ[h]
 

表のような子音と母音を組み合わせて文字を作ります。例えば「ひろしま」をハングルで書くと

1⃣0⃣+⑧=

2️⃣+③=

4️⃣+⑧=

3️⃣+①=

で「히로시마」 =「ひろしま」となります。

だんだん分かってきましたか? その他に細かなルールもありますが、まずご自分のお名前をハングルで書いてみてくださいね!

■え?日本語と同じ?

さて皆さん、韓国のドラマや映画を見ていた時、あ、あの俳優さん、今、日本語しゃべったんじゃない?と思った時ありませんか? でも、それは日本語ではありません。漢字由来の単語は発音が日本語とすごく似ているのでそのように聞こえるのです。実は、意味も発音もそっくりな単語があるので少しだけご紹介しますね。

例えば、地理「지리」、無視「무시」などは、発音も意味も全く一緒です。他には温度、気温、無理、茶、家具なども。また少しズレますがだいたい発音や意味が似ている単語で、準備、到着、計算、運動、約束、などがあります。

■言葉の世界からお互いを理解するために

外国語を学ぶことはただ言葉を習得するだけではなく、お互いの文化・風習・価値観などを知ることで自分の世界も広がる喜びをもたらします。外国の友達ができて、それぞれの国の魅力を語り合う、ってとても楽しいことですよ。韓国語を教える仕事を始めて長い歳月がたちましたが、これからも韓国語がより多くの人々に愛されるよう、いろいろなことを伝えていけたらいいなと願っています。

それでは皆様また次回、アンニョ~ン!
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