読みもの

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【WEB限定連載】ゆうこさん、私オシャレになれますか? vol.12-2023.11<秋冬の山陰…大人の着こなし術 編(最終回)>

「服はたくさんあるのに“着るもの”がない」「私この色や形しか似合わないし、センスもない」「オシャレしても見せる場も人もない」…オシャレ難民な私たちの服選び・着こなしにときめくためのヒントをくれるファッション企画。

Who is ゆうこさん??

 教えてくれるのは、松江市在住のファッションコーディネーター・ゆうこさん(44)。

通算20年以上のアパレル勤務と接客した約5万人のコーデ実績を活かし、リアルに使える“シャレるためのヒント”を届けます。

『あの人いつもオシャレね』と感じる人は、その服を着こなして『自分のもの』にしています。服の量やブランド、値段はもちろん、年齢も関係ありません。そのときの自分に合うものを上手に選び、着こなしの簡単なテクニックをプラスしたら、誰もがオシャレになれます」

センスアップは一日にしてならず!

最終回となる今回は、寒暖差が激しいここ・山陰で大人がシャレるための着こなしテクニックを学びます。

 

「ゆうこさん、寒い山陰でもシャレ見えは叶いますか?」

もちろんです!!!!

肌寒さとオシャレの両立…どう着こなす?

ニットやスウェットなどのほっこり素材、重ね着…「着る」を楽しめる季節がやってきました!

とはいえ、大人世代にとってはシャレ見えと肌寒さとは永遠の戦い…あたたかさとオシャレ、どう両立すればいいんでしょう?

 

「連載を通してレクチャーしてきた王道の着こなしテクは、秋冬の重ね着でも使えます!」

 

SENSE UP! 着こなしを秋冬バージョンにアップデートする

【3首見せ】

肌見せで作る抜け感がオシャレ感を出す「3首見せ」は季節を問わずぜひマスターしてほしい王道着こなしテク

寒い季節、3首をいっぺんに出すのは難しいので、どこか1カ所だけでも出せばOKです。

まとめ髪にして耳周りをスッキリさせるのも応用になります。

重ね着でも使えるので、ぜひ挑戦してみて♪

 

ニット×シャツで作る「あったか抜け感」

・シャツにニットを重ねたら、シャツの袖口をニットにかぶせるように一折する

・Vネックニットならシャツ襟を出してボタンを開け、首元を出す

 分厚いニットは重ねると大柄に見えやすいので、1枚で着た方がベター。

・シャツが苦手な人は、インナーに着たカットソーで同様にしてもOK。

 裾をチラッと見せたり、袖口には違った色を見せて遊んでみるのも◎

 

まくった手首にはバングルやブレス、時計など、異素材のアクセサリーがあると一層垢抜けますね♪

 

【差し色】

差し色に白を使うことで軽さが出ます。

肌見せに近い効果や、裾から覗かせることで重心が上がって見える効果も。

 

【Iライン見せ】

寒さが増して羽織りものを使う時期になったら、ゆったりと肩からかけて前をあけて。

タテの線を強調する「Iライン」を作ればスッキリして見えますよ♪

 

STEP UP! 大人世代にぜひ着てほしいおススメアイテム

日々たくさんの服を扱っていると、歳を重ねた今こそハマる大人世代だからこんなデザインを勧めたい…そんな風に感じるものがあります。

【デニム】

カジュアルなイメージでとらえがちなデニムですが、トップスをざっくりニットにしてみたり、ジャケットやトレンチコートなどを羽織ってカッコよく履きこなせる万能アイテムです。

履いたことがなかったり、履き続けていないと苦手意識が出てくるアイテムでもあるので、抵抗感のある人も。

太さや股上の深さなど、ここ数年でさまざまなタイプのものが出ているので、「デニムは苦手」とひとくくりにしないで、ぜひ自分に似合うものを探してみて

 

【ジレ】

シンプルな長袖Tシャツ×パンツスタイルでしっくりこなくても、ジレは羽織るだけで一気に垢抜けることができるアイテムです。

タートルニットやワンピースにもオススメです。

「チョッキ」のイメージからか苦手な方も多いですが、前を開けられるものは雰囲気を変えられるので、1枚持っているだけで重宝しますよ!

 

【ニット】

秋冬ならではのアイテムですね。

お手入れも大変ですが、この時期にしか着られない服を楽しんでほしいです。

大人世代は普通のニットだと垢抜けないこともあるので、少しデザインのある物を選ぶといいですよ。

例えば、前後差のあるものやサイドスリットがあるもの、明るめカラーのニットに挑戦するのもアリです!

 

CHEER UP! 年を重ねているからこそ…あなたは「価値ある服」を知っています

アラフィフ以上の大人世代の若いころは、安く手軽なファストファッションのお店がなかった世代。

そのぶん、品質・デザイン・作り…いろんな面で「良いお洋服」にはたくさん出会っていると思います。

 

「でも、もう働いていないから安いものをたくさん買ったほうがいい」

 

接客をしていると、年上の女性からよく聞く言葉。

そうではなく、良いものを長く…3年・5年着られるお洋服を、素敵に着こなしてほしいものです。

だってあなたは、価値ある服の本当の良さを知っている人なのですから。

安い服をたくさん買っても、ワンシーズンで終わることが多いもの。

毎年買い替えるので結果ランニングコストが悪く、高くついてしまう。

そのむなしさや痛みを知っているのですから。

 

数字の年齢にとらわれるのではなく、まだまだオシャレを楽しんでほしい、楽しめるんですよ!

そう、心から思っています。

 

連載を終えて…

1年間連載をさせていただきました。

今まで経験したことないことだったので、普段使わない頭をフル回転させ、やりきりました!

こんな私でいいのか…と思うことも多々ありましたが、皆さまにもっとオシャレを楽しんでもらいたい!の一心で、担当の河さんと一緒に、打合せから掲載まで二人三脚でやらせていただきました。

「山陰にオシャレな人を増やしたい」 これが二人の合言葉のような感じで(笑)

 

1つ伝えたいことは、皆さまが好きな洋服は皆さまのクローゼットやタンスの中にあるということ。

どの服も、「良い」と思って買っているはずです。

「着る物がない、なんかダサく見える」…大丈夫、組み合わせ方と着方で必ず垢(あか)抜けます!

鏡の前で、いろいろ着てみるといいと思いますよ♪

 

連載を見て頂いた皆様には感謝しかありません。

こんな機会を与えて下さった河さんにも感謝です。本当に、ありがとうございました!

 

担当から…

山陰ならではの控え目な価値観からか、「オシャレしたって…」「センスがなくて」など、着ることに対してともすれば消極的になりがちだというりびえーる読者の声に応えて、もっと自分の魅力に気づいてほしい!と立ち上げたのがこの企画。
「今の私」の良さを引き出す服選びや着こなしを教えてくれる人…ゆうこさんしかいないと、ご多忙を承知で本企画の連載をお願いしました。
「ときめいて買ったのに着ていない服に、もう一度心動かされる」
クローゼット診断のすごさはここです。

その人の審美眼=個性を肯定したうえで、どうしたらもっと素敵になれるのかを教わるのはとても新鮮で、毎回テーマ出しに頭をひねりつつ打ち合わせが楽しくて仕方ありませんでした。

この企画を読んでくださった皆さんが、ほんの少しでも「着ること」が楽しくなったら、そして自分をもっと好きになれたらうれしいです。
ゆうこさん、一年間本当に無茶ぶりばかりでしたが、何度も読み返せるWEB記事を作っていただきありがとうございました!

 

ファッションコーディネーター:ゆうこさん(松江市)

1978年生まれ。通算20年以上のアパレル勤務と接客した約5万人のコーデ実績を活かし、クローゼット診断やファッション相談を行うコーディネーターとして活動中。

「自分にワクワクしよう」…今あるものを生かすことを軸に、着ることを楽しみながらその人らしさを“もう一歩”引き出すコーディネートを提案し続ける。

Instagram こちらから

 

 

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