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<PR>「元気」のための基礎知識 <感染症編>

りびえーる健康取材班と学ぶ! 「元気」のための基礎知識

40代半ば、そろそろ健康に本気で気を付けたい取材班「河」。人生後半も元気でいるために、病気と健康の基礎知識を学びます。

企画/島根県・島根大学医学部

 

【今回の先生】

島根大学医学部小児科 教授
竹谷 健 先生

冬に入り、気を付けたいのが感染症ですね。

代表的なものに、インフルエンザノロウイルスなどがあります。

コロナ禍により、マスクや消毒、手洗いの習慣ができたことで、特にインフルエンザは今年も昨年同様大きな流行はないとみられますが、逆に昨年かかった人が少なく、全体的に免疫が低い状態になっているため、かかると特に子どもや年配の人は重症化する恐れがあります。

 

竹谷先生「流行っていないときこそ予防接種が有効です!」

そもそもなぜ、冬場に感染症が増えるんでしょうか?

夏や冬の極端な気温は人間の免疫力を奪います

それに加え、冬場は空気が乾燥し、さらに寒さで換気の回数が減るので、咳(せき)などで空中に出たウイルスが飛散・停滞しやすいんです。


感染の主な経路は、咳などによる飛沫、それらが付着したものによる接触、特に食品などに含まれていた場合の経口の3つですから冬期は特に注意が必要になります。


河「そうか、冬場の締め切って乾燥した室内はまさに「広げやすくもらいやすい」環境なんですね!」

感染リスクを減らすにはどうしたら?

感染源を絶つ!
感染経路を絶つ!
抵抗力を高める!

が重要です。

感染源を絶つ!
感染した人との接触を防ぎましょう。インフルエンザは症状がわかりやすいのですが、コロナは身体症状が出ないことも多いので、定期的に熱を測る、体調が悪ければ休む…を徹底して、拡散させない意識を。

 

感染経路を絶つ!
マスクに手洗い、消毒…コロナ対策で身に着いた習慣、ぜひもう少し続けて
加熱が不足した貝類など、食品を原因にしたノロウイルスの経口感染については防ぎきれない部分がありますが、自分に症状が出たり、家族がり患した場合は、嘔吐や排せつ物を乾く前に片づける、その際手袋をするなどして、感染を広げないことが大事です。

竹谷先生「冬場は乾燥しているので嘔吐(おうと)した物などが乾きやすいし、乾くと空気中に舞うことがあるんですよ」

河「それは盲点でした!!」

抵抗力を高める!

基本は食事と運動

食事・睡眠を充分にとり、ストレスをためない、これが基本です。

特にストレスには注意。成長著しく、でもストレスをはっきり表現できない低年齢の子どもたちの場合、行動に制約があること自体が大人の想像以上を超えたストレスに。

不登校など心身不調を訴える子どもが増えているとニュースでも耳にします。大人が注意して解消できるようにしてあげたいですね。

出典:国立成育医療研究センター コロナ×こどもアンケート第5回調査

河「竹谷先生のおすすめは?」

竹谷先生「感染対策をしたうえで、身近な観光地へ日帰り旅行…なんていいんじゃないでしょうか♪」


会社・学校と家庭では、できることと範囲が違ってきます。外でマスクをしていても、家では外す人がほとんどですよね。感染症が疑われる人が家族にいたら、家でもお互いにマスクをする、体調が悪ければ無理しない・させないなど、「かからない・広げない」工夫が大切です。
 

年末年始で病院は休診、でも家族の具合が悪そう…
そんなときに救急外来を検討する目安が知りたいです。

熱があっても食事が取れて眠れるようであればいいのですが、個人的には、熱であれば「8度3日、9度2日」と考えます。
38度以上の熱なら3日以上、39度以上なら2日以上続く場合は受診を検討しましょう。


また、熱以外の症状にも注意が必要です。呼吸が早い・苦しそうではないか、顔色が悪くないか、呼びかけや反応を見て意識はしっかりしているか…これらに心配がある場合は念のため受診してください。
 

今回のまとメモ♪

竹谷先生「日本は従来「予防」に関する意識が比較的低く、過ぎたことは忘れがち。コロナで高まった予防意識をここでもう一度新たにしたいですね!」

 

河「確かに予防をおろそかにしがちでした。抵抗力を落とさないためにも、自分や家族を大事にする暮らしを心掛けたいです!」

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