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タウントピックス♪ 自社みかん園のミカンをパウダーに<やすぎ観光みかん園・レストラン罵伊絵瑠>安来
色味と香りをプラスする
今年も、甘くジューシーなもぎたてミカンを味わえるミカン狩りで、多くの来園者を笑顔にしているやすぎ観光みかん園(今年の営業は本日26日まで)。
自園のミカンを活用した「みかんパウダー」も販売する同みかん園オーナーの佐伯勝美さんと、みかんパウダーを生かしたメニューを提供するレストラン罵伊絵瑠(ばいえる)の頼田孝和シェフを訪ねた。
やすぎ観光みかん園は、佐伯さんが2009年に苗木を植え、2014年に観光みかん園としてオープン。自然素材を用いた土づくりにこだわり、除草剤を使わずに栽培している。
これまで、自園のミカンを使ったジュースをはじめ、石けんやミカンの花から採るはちみつも販売してきたが、「ミカンをそのまま生かすだけでなく、特徴あるものができないか」との思いから愛媛県などの先進地を視察し、みかんパウダーに着目した佐伯さん。自園で栽培したみかんの皮を乾燥させ粉末にして商品化。乾燥したみかんの皮は漢方の「陳皮として知られるが、一般の食材としても可能性があると考え、およそ2年がかりで完成。
皮を使うことから安全性にも配慮。出荷前には検査をして、農薬不検出を確認している。
地元食材を積極的に使ったメニューが好評のレストラン罵伊絵瑠では、現在、カレーのルー、琴浦サーモンのマリネ、ミックスジュース、サラダのトッピングやドレッシングなどにみかんパウダーを使用。
カレールーのスパイスとして、もともとミカンの皮を使っていたが、安来産ミカンのパウダーができたことで、安来産に切り替えた。
フレンチのコース料理の一皿として供されるのが(単品でも可)、琴浦サーモンを燻製(ルビ:くんせい)して、みかんパウダーと塩を混ぜたみかん塩でマリネしたもの。サーモンとミカン、ベビーリーフの盛り付けに、ワクワク。「サーモンとかんきつはよく合います」(頼田シェフ)。
ミックスジュースは、すっきりとした甘さでゴクゴク。発色のよさと香りもさわやか。いずれも予約は不要。
「ビタミン成分も含まれ、おいしく、体のためにもなるのがいいですね」と頼田シェフ。今後も、みかんパウダーとのコラボメニューが楽しみだ。
みかんパウダーの購入は、「やすぎ観光みかん園」のホームページ(ブログ)から。
100グラム450円(別途送料:レターパックライト370円)。